○鑑定コラム
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鑑定コラム528)で、RC造マンションのコンクリート使用量を、のべ床面積平方メートル当り0.65立方メートルとした。
その数値の根拠は、下記による求め方によるものである。
ある建築雑誌に、
Y=0.1X+0.45
の関係式が研究発表されていた。
コンクリート量
Y=────────
施工面積
外部めくら面積
X=────────
延べ床面積
である。
上記式より、延べ床面積u当りのコンクリート量を知ることが出来る。
上記式は多くの施工例に基づいて導き出された計算式と思われる。
上記YXの計算式を使って延べ床面積当りのコンクリート量を計算してみる。
例えばRC造8階建、延べ床面積4,830uのマンションがあるとする。
各階の縦横の長さは、縦20m、横30mとする。
各階の面積は、
20m×30m=600u
である。
600u×8+30u(PH)=4,830u
外部めくら面積とは、外壁開口部つまり窓等を全てコンクリートに覆った開口部の無い外壁の状態を言う。
外周の長さは、
(20m+30m)×2=100m
である。
階高を3mとすると、各階及び全部の外壁めくら面積は、
3m×100m=300u
300u×8=2,400u
である。
ペントハウス30uの縦横の長さを5m、6mとする。
ペントハウスの外壁めくら面積は、
(5m+6m)×2×3m=66u
である。
8階建の共同マンションの外壁めくら面積は、
2,400u+66u=2,466u
と求められる。
延べ床面積は、4,830uであるから、
X=2,466÷4,830=0.510
である。
施工面積は、床面積のほかベランダ、ピロティ、最上階屋根等の面積も含むものである。その面積を延べ床面積の30%とする。
施工面積は、
4,830u×1.30=6,279u
となる。
コンクリート量をCとする。
上記で求められた数値を前記YXの計算式に代入する。
C
─── = 0.1×0.51+0.45
6,279
である。
この式を解けば、
C≒3,146立方メートル
と求められる。
8階建延べ床面積4,830uのマンションの使用するコンクリートの量は、3,146立方メートルである。
このコンクリート量を延べ床面積で除す。
3,146÷4,830=0.6513≒0.65
こうして鑑定コラム528)の記事に使用した、延べ床面積1uのコンクリート使用量0.65立方メートルは求められる。
但し、この求められた数値はあくまでも標準的・平均的なものであって、壁厚、スラブ厚によってコンクリートの量は異なってくる事になることは分かろう。
鑑定コラム528)「19ミリ棒鋼トン7万円を切る(2009年4月3日)」
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