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535)港・渋谷高級住宅地価2007年7月から−48%ダウン

 野村不動産アーバンネットは、東京都内の土地価格を定点調査している。

 その野村不動産アーバンネットが、平成21年4月1日時点の価格を発表した。

 2007年7月は、今回の不動産ファンドバブルにおいての地価最高価格を形成した時期である。

 都内の地価は、2007年7月をピークにして、急坂を転げ落ちるごとく下落した。
 その急激な下落の速さに、プロを自負する不動産会社・不動産開発会社・不動産ファンド会社すらも、対応出来なかったくらいであった。

 その土地価格下落の激しさを具体的に知るには、野村不動産アーバンネットの調査価格を時系列に見れば知ることが出来る。

 港・渋谷区の高級住宅地の5地点の土地価格を、2007年7月時の価格と較べると、下記の通りである。単位坪当り万円。


所在  最寄駅  2007年7月 2009年4月 変動率
港区高輪4丁目 品川 540 340 ▲37%
港区赤坂8丁目 青山一丁目 900 450 ▲50%
港区南麻布5丁目 広尾 750 520 ▲31%
渋谷区松涛1丁目 渋谷 800 350 ▲56%
渋谷区神宮前4丁目 表参道 1200 400 ▲67%
平均       ▲48%


 表参道の神宮前4丁目の住宅地価は、2007年7月には坪当り1200万円していたのが、2009年4月には坪当り400万円になってしまった。
 価格下落率−67%である。

 いまから思えば、
 「坪当り1200万円もしていたの?」
という疑問符が付けられるかもしれないが、1年9ヶ月前には、その価格水準であったのである。

 その様な土地価格の高騰・暴落につきあわされるのは御免だと思う人はいるであろうが、現実に形成される土地価格の存在を前提にして不動産価格評価することを職業としている私にとっては、高騰・暴落の真っただ中から離れて身を置く事は許されず、そして現実に形成される価格を否定して存在することは出来ない。

 港・渋谷区の高級住宅地5地点の、2007年7月〜2009年4月までの土地価格下落率の平均は、−48%である。

 −48%とは、不動産ファンドバブルの素っ高値のほぼ半値になってしまったと云うことである。

 野村不動産アーバンネットの、2009年4月1日現在の調査土地価格一覧は、下記のアドレスで見られます。
     http://www.nomu.com/knowledge/chika/pdf/200904house_tokyo_23.pdf

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