鑑定コラム533)で、銀座通り1階の店舗家賃の最高値は、坪当り25万円と記述した。
月額坪当り25万円の家賃で店舗を賃借する場合、その店舗の売上高はどのくらいになるであろうか。
小売店舗の売上高に占める家賃の割合は、一般的には5〜8%である。
銀座通りという特別な商業地ということを考えて、その家賃割合を10%とする。
25万円÷0.1=250万円
月間坪当り売上高250万円ということになる。
年額では、
250万円×12=3000万円
である。
年間坪当り売上高3000万円の店舗でないと、銀座通り1階で坪当り25万円の家賃を支払って店舗経営は出来ないということになる。
平成19年の商業統計調査では、もっとも坪当り売上高の高い小売店舗業種は、コンビニエンスストアである。
その年間坪当り売上高は、約470万円である。
百貨店の年間坪当り売上高は、約400万円である。
小規模で、商品回転の早いコンビニエンスストアで年間坪当り売上高470万円、小売店の王様の百貨店で同400万円である。
これらと較べて考察すると、年間坪当り3000万円の売上高を得ることは、至難の技と思われる。
日本に年間坪当り売上高3000万円、若しくはそれを越える小売店舗はあるであろうか。
そう疑問を持ちながら調べてみた。
あるある。
日本経済新聞出版社発行の『日経MJトレンド情報源2009』(2008年10月17日発行)のp122〜130に、「3.3uあたり直営店舗売上高」というデータが掲載されている。
その中で、年間坪当り3000万円を超える売上高の店舗が3つ記載されている。下記である。
時計・めがね部門で2つある。
ネクストトゥエンティワン 267,425千円 ベティロード 198,393千円
フジヤカメラ店 59,750千円
生鮮食料品 魚力 16,661千円 総合ディスカウントストア 多慶屋 15,876千円 家電製品 フジヤエービック 14,547千円 家電製品 ヨドバシカメラ 13,582千円 家電製品 ヤマギワ 11,452千円 家電製品 ビッグカメラ 10,560千円