○鑑定コラム


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ

575)さあ 選挙の投票に行こう

 2009年8月30日 日曜日 第45回衆議院議員総選挙の投票日である。
 政権交代がなされるかどうかと言われている選挙である。
 国民の権利として与えられた一票である。
 一票も積もれば山となり、国民の民意の強大な現れになる。
 さあ 選挙の投票に行こう。

 昨夜(2009年8月29日夜)の午後7時半過ぎ、自民党総裁の麻生太郎首相、民主党の鳩山由紀夫党首が、最後の選挙演説を、期せずして同時刻に、東京池袋駅の東西口に分かれて行った。

 麻生首相は、池袋駅の東口、西武百貨店のある側、JR山手線の内側で最後の選挙演説を。

 鳩山民主党首は、池袋駅の西口、東武百貨店のある側、JR山手線の外側で12日間の選挙戦の締めくくりとして演説を行った。

 政権を争う二人が、そこで何を聴衆に訴えたか。
 メデアが伝える「党首の最後の訴え」の言葉を、後日への記録として記載する。新聞記者達は、2009年8月29日夜の政権を争う2人の「党首の最後の訴え」をどの様に活写したかと。いずれも電子版の記事による。

 まずは通信2社の配信記事である。
 全国の地方新聞に配信されるものである。

 最初は共同通信である。

 麻生:「経済成長率は15カ月ぶりにプラスに転じた。われわれの政策は間違っていなかった。経済対策を仕上げる力を与えてほしい。完全にやり遂げてみせる」

 鳩山:「歴史を塗り替えるには勇気が必要だ。米国にできたことが日本にできないはずがない。マニフェストは国民との契約。必ず守る」

 次いで時事通信である。

 麻生:「たった一人の意見で(党の)意見が変わる。独裁的な政党に日本を委ねられない。日本を守るのは自民党だ。暮らしを守るのも自民党。明るい未来をつくっていくのも自公連立政権だ」

 鳩山:「政権を取ったら、いの一番に行政刷新、無駄遣い排除に全身全霊を懸ける。堂々をマニフェストを訴えてきた」

 大新聞の各社はどう伝えたか。まず最初は朝日新聞である。

 麻生:「日本を守るのは自由民主党。皆さん方の暮らしを守るのも自由民主党。そして、日本の未来をさらに成長させて、より発展させていくのは自公連立政権だ」

 鳩山: 「どうせ一票投じたところで政治は変わらないと思っている方が多いかもしれない。今回だけは違う。皆さんの一票で政治の流れを変えることができる」

 次は読売新聞である。

 麻生:「日本の未来に責任を取る。自民党には経済成長させる政策があるが、民主党にはない」

 鳩山:「誹謗(ひぼう)中傷合戦は好まない。堂々とマニフェストを理解してもらうよう訴えてきた。日本で初めての『民主政権』を誕生させるため、命を懸けて働く」

 次いで毎日新聞である。

 麻生:「戦後の安全な社会を作ったのは自民党だ。日本の未来を明るく豊かにするのはどこか。自由民主党だ。麻生太郎がその責任をとります」

 鳩山:「歴史を塗り替えるには勇気がいる。8月30日という日が、5年後、10年後に『この日から日本の政治が変わった』と思ってもらえる時が来ると確信している」

 そして日本経済新聞である。

 麻生:「どの党が日本の未来を明るく豊かにするのか考えてほしい」
 鳩山:「米国でもオバマ政権が誕生した。米国にできたことが日本にできないはずはない」

 同じ演説でも、メデアの取り上げ方で随分と違いがある。
 演説のポイントをどこに置くかによっての違いであろう。

 最後にNHKがどう伝えたかを記す。
 NHKは党首の最後の訴えを池袋の演説では無く、29日の違う場所での演説内容を伝える。

 麻生:「経済を成長させていく政策が自民党にはある。民主党のマニフェストに、経済成長政策が1行でも書いてあるのか。バラマキや批判しか書いてないが、バラマキと批判だけでは経済は成長しない。世界が求めている省エネ技術は、日本が世界一の技術を持っている。そして、脈々と先祖から受け継いできた、希望を捨てずに常に未来を目指す強い意志である『日本の底力』を持ち、それを育てていく経済成長政策の3つがあって、日本の将来が暗いはずがない。日本を守り、われわれの生活を守るのは自民党だ」(鎌倉市にて)

 鳩山:「あすは『日本の歴史が変わった日だ』と後世に伝えられるような選挙にしたい。古い政治を続けるのか、勇気を持って新しい政治の扉を開くのかの選択だ。140年も続いた官僚任せの無責任な政治をやめ、国民といっしょに政策を作り上げる、初めての民主政治を作るために、政権交代を果たさなくてはならない。マニフェストは国民との契約だ。子ども手当の創設や高速道路の無料化などを責任を持って実現し、政治不信を払拭する。できなければ、鉄ついを下してもらって結構だ」(堺市にて)

 さあ 選挙の投票にゆこう。
 選挙の投票に行かずにああだ、こうだと言っても、それは駄目だ。

 2009年8月30日午前11時30分記


 鑑定コラム576)「平成の関ヶ原の戦いは政権与党の惨敗」

フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ