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636)ドミノ・ピザ60億円で売買

 ピザ宅配店の「ドミノ・ピザ」(ヒガ・インダストリーズが運営している)が、60億円で企業売買されると、2010年1月27日の日経MJは報じる

 ドミノ・ピザを購入する企業は、アメリカのファンド会社のベインキャピタルという会社という。

 ドミノ・ピザは宅配ビザ店を179店運営している。
 わが家の近くにも店があり、ピザの宅配を時々利用している。

 そのドミノ・ピザの2009年3月期の経営業績は、下記の通りと日経MJは報じる。

      売上高  172億円
      営業利益   5億円

 営業利益率は、

               
                 5億円
              ────    = 0.0291                                
        172億円

2.91%である。この営業利益率は、宅配ピザ業界にあって、高い営業利益率か、低い営業利益率か。私は、その業界について詳しく知らないから判断出来ない。

 1店舗当りの売上高は、

        172億円
             ─────  = 9600万円                              
        179店舗

9600万円である。家賃を売上高の6%とすると、1店舗の月額家賃は、

       9600万円×0.06÷12=48万円

ということになる。さてそれだけの家賃を各店舗は支払っているのかどうか。

 売買価格に対する売上高倍率は、

        172億円
             ─────  = 2.89                                   
         60億円
 
2.89倍である。

 投下資本60億円の回収期間は、

        60億円
             ─────  = 12                                     
         5億円
 
12年である。

 投資利回りは、

         5億円
              ───── = 0.083                                  
        60億円

8.3%である。

 投下資本の回収年12年は少し長いのでは無かろうか。
 7年程度が妥当と私は思うが。

 企業買収するベインキャピタルは、ドミノ・ピザの営業利益を8.5億円に挙げる経営戦略策があるのではなかろうか。

 営業利益が8.5億円にすることが出来れば、投下資本の回収期間は、


        60億円
             ─────  = 7.0                                    
        8.5億円
 
7年となる。
           

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