○鑑定コラム
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新宿より京王電鉄の電車に乗って、車内窓上の広告を見ていたら、仰天すべき分譲マンションの広告を見た。
旧価格 新価格
2008年11月 2010年4月
g@ 7,550万円(71.84u) 5,330万円
gA 7,310万円(74.48u) 5,320万円
gB 8,650万円(88.00u) 6,130万円
当該分譲マンションは世田谷区にあり、京王線千歳烏山駅徒歩8分、芦花公園駅徒歩6分の新築分譲マンションである。
売り出してから1年半も経っていることから、新築分譲マンションと果たしていえるかどうかの物件である。
それにしても、凄まじい価格の値引きである。値引き額は下記の通りである。
g@ ▲2220万円
gA ▲1990万円
gB ▲2520万円
値下げ率は、
g@ ▲29.4%
gA ▲27.2%
gB ▲29.1%
である。
一戸1990万円から2520万円の価格の値下げである。
これだけの大幅な値下げ額を見ると、最初の売出しの価格と言うものは、一体適正な価格であったのだったのかという疑問が生じて来てしまう。
販売業者にそれを問えば、当然、その当時は適正な価格であったと言うことであろう。また事実そうであったかもしれない。
では何故これほどまでの価格値下げが生じたのか。
それは2つの理由が考えられる。
一つは、マンション業界の最近の不況と、全般的なマンション価格の下落という経済現象である。
二つ目は、マンション販売業者の懐具合で、この際損切り覚悟で、在庫を早く処分して損失の傷を少しでも浅くして、換金して、資金繰りをよくしょうとする企業の思惑の要因である。
現在のマンション業界の不況と新築分譲マンションの価格下落が、本件の分譲価格の大幅値引きによって、如実に反映されているのではなかろうか。
マンションの調査会社である不動産経済研究所(東京都新宿区)の調査発表によれば、東京23区の新築分譲マンションの平均価格は、
2008年 5,932万円(−)
2009年 5,190万円(▲12.5%)
である。()内は年間変動率である。
東京23区内は、平均変動率▲12.5%であるから、▲30%近くの物件も、確率論で考えれば、500件に1件の割合程度で出現するかもしれない。
鑑定コラム527)「マンション価格5000万円の値引き、値引率41%」
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