毎年年末から翌年の1月に掛けて、都道府県対抗の駅伝競走が多く行われる。
高校駅伝、女子駅伝、社会人混合駅伝等である。
駅伝に走る選手の胸には、ゼッケン番号が書かれている。
それは北海道の場合は01、東京の場合は13という具合である。
その番号は、全国地方公共団体コード番号と呼ばれるものである。北は北海道から、南は沖縄まで全て番号がつけられている。
全国地方公共団体コード番号は、その程度の使われ方と思っていたら、最近はインターネットの通信発信識別にも使われ出したと聞き、興味を持った。
そして、その数字のからくりを知って非常に驚いた。
なんと頭の良い人が作り上げたものかと感嘆してしまった。
132063は、私の住んでいる府中市の地方公共団体コード番号である。
この番号を「132068」として所在発信したとすると、それは誤りか若しくは偽ものということになる。
偽物と何故分かるのか。
それは、下記の計算で判明するようである。
132063の番号で、最初の1に6を乗じ、2番目の3に5を乗じ、3番目の2に4を乗じ、4番目の0に3を乗じ、5番目の6に2を乗じる。そしてその総和を求める。
つまり下記のごとくである。
1×6+3×5+2×4+0×3+6×2=41
この求めた総和を11で割る。そして余りを求める。
41÷11=3
余りは、
41−11×3=41-33=8
である。
11より余りを引く。
11−8=3
3の数字が求められる。
この3の数字が、上記132063の6番目の「3」と合致しておれば、府中市の所在のものと証明・確認されるのである。
「132068」は、末尾が「3」であるべきところが「8」であり、この情報発信は誤り若しくは偽物ということになる。
最初の数字から順次、「6,5,4,3,2」を乗じ、その総和を「11」という数値で割り、余りを求める。その余りを「11」という数値より差し引いた数値が、6桁の番号の末尾と同じ数字になるという。
このマジックの様な、暗号解読の様な数字のシステムを誰が考えたのか。
何故6,5,4,3,2の数値であり、何故11の数値なのか。
これを最初に考えた人の独創力に、私は驚嘆し、その能力に畏れを抱く。
驚異的な数理解析能力だ。
ちなみに、次の番号のいずれかを上記に示した方式に従って、解いてみたらいかが。
231061 名古屋市中区 212016 岐阜市 212067 合併後の私の故郷のコード番号。岐阜県中津川市 271284 大阪の鑑定協会のあるコード番号。大阪市中央区 472018 那覇市 041017 仙台市青葉区