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719) ピークの半分の売上高減になると百貨店は閉店となる

 東京有楽町にある西武百貨店の有楽町店が、2010年12月25日閉店した。

 西武有楽町店は、確か前は旧日本劇場があった場所では無かったかと思う。
 ロカビリーの全盛時代には、多くの若者がロックンロールの歌手のミッキー・カーチス、山下敬二郎、平尾昌晃の舞台に殺到した劇場である。

 西武有楽町店は1984年に新築開業した。
 2010年に閉店であるから、26年の百貨店企業の命である。

 2010年2月期の売上高は、138億円という。
 この売上高は、ピーク時の売上高の約半分の売上高という。
 とするとピーク時の売上高は、

      138億円×2 = 276億円

程度あったことになる。

 西武有楽町店の閉店から教えられることは、百貨店はピークの売上高の半分の売上高になったら「閉店」になるという事である。

 百貨店閉店の一つの経済経験則が作られた。

 新聞では年間家賃は約30億円だったと伝える。

 売上高に占める家賃の割合は、

     30億円÷138億円≒0.22

22%である。

 この家賃の経費割合の高さも経営を苦しめた一つの原因かも知れない。
 と言って家主を責めるべきものでは無い。


(追記)2011年1月8日
 2011年1月5日に山下敬二郎氏が亡くなったと新聞は報じる。享年71歳という。
 ポール・アンカ作詞作曲(訳 渡舟人)の「ダイアナ」の曲、

   「・・・
   ・・・僕は君に首ったけ・・・
   Oh,plese stay by me,Diana」

を歌っていた姿が想い出される。
 ご冥福を祈る。


 鑑定コラム273)「百貨店の家賃割合は10.6%か」

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