2010年の年末である12月29日、30日に私事で急遽、金沢に行って来た。
急なことであり、飛行機の搭乗券、ホテルの宿泊予約が取れるか心配であったが、何とか手にすることが出来た。
2日間に渡る私事の間の時間を見つけて、せめて兼六園だけでも見ておきたいと思い、雪の兼六園を訪れた。
昔は入場料は必要無かったが、300円の料金が必要だった。
ことじ灯籠と雪吊りの景色のみを見てきた。
懐かしい風景である。
冬の金沢は大学卒業以来である。
兼六園より金沢城の石川門を眺めた。
大学は城の中にあったため、かっての昔、この門をくぐり大学に通った。
城の北東側のお堀が空堀となっている。
そこは白鳥路と呼ばれる通路である。
その入り口に前田家の初代である前田利家の銅像がある。りりしい顔立ちである。
みぞれ雪の中を、久しぶりに白鳥路を歩いた。
その途中に金沢が生んだ3人の文豪の銅像がある。
左手前から室生犀星、泉鏡花、徳田秋声の3人の銅像である。
徳田秋声は「あらくれ」という小説を書いている。
泉鏡花は「高野聖」、「婦系図」の小説を書いている。
「婦系図」は東京・湯島天神でのおつた、主税の悲恋物語で、映画化されている。
室生犀星は小説家でもあり、詩人でもある。
「杏っ子」という小説がある。
詩は、私が好きな次の詩がある。
ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの ・・・・ ・・・・ ・・・・ ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ ・・・・