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75)バリー・ボンズのホームラン

 不動産鑑定の実証性とは全く関係ない話、たまにはコーヒーブレイクを。

 ホームランを打ったバリー・ボンズが、ホームベースを踏みながら両手の人差し指を高く上に挙げ、天を仰ぎ見るお得意の姿を2度見ることが出来た。
 大リーグの選抜チームが2年ぶりに日本にやってきた。

   1番  右翼手 イチロー              (鈴木一朗 マリナーズ)
   2番  二塁手  ロベルト・アロマー     (メッツ)
   3番  中堅手  バーニー・ウイリアムズ (ヤンキース)
   4番  左翼手  バリー・ボンズ        (ジャイアンツ)
   5番  一塁手  ジェイソン・ジォンビ    (ヤンキース)
   6番  三塁手  エリック・チャベス    (アスレチックス)
   7番  DH(中堅手)  トリー・ハンター  (ツィンズ)
   8番  捕手   ポール・ロデューカ    (ドジャース)
   9番  遊撃手  デビッド・エクスタイン (エンジェルス)
 投手(先発)は時速160kmの速球を投げ20勝したコローン、セットアッパー(中継ぎ)は54回登板してエンジェルスの優勝に貢献したショーンワイス、押えの投手に52セーブポイントを挙げたガニエが来た。
アメリカプロ野球のオールスターチームと言っていい程のメンバーがやってきた。

 ボンズは昨年(2001年)73本のホームランの新記録を作り、今年(2002年)は投手が勝負せず198個というメジヤー新記録の驚くべき数の四球を得、打率3割7分でナ・リーグの首位打者である。バーニー・ウイリアムズはヤンキースの黄金時代を築いたヤンキースの至宝で今年打率3位、ジォンビはアスレチックスから今年移籍したヤンキースの新しい4番で、ホームラン41本を打った強打者である。ヤンキースは球団オーナーの方針で選手の海外遠征を絶対許さなかったが、今回特別にチーム至宝のウイリアムズとジォンビというヤンキースの中心打者を日本に送り込んでくれた。

 今年のゴールドグラブ賞を取ったイチロー、チャベス、ハンターそして今年の大リーグを制覇したエンジェルスの功績者エクスタイン、野茂の女房役の捕手ロデューカと役者揃いである。

 「ベーブ・ルースをしのぐ現代のべーブ・ルース」と言われるバリー・ボンズが日本に来るとなれば、もう二度と見ることが出来ないことは必須であることから、理屈抜きでなにはともあれ東京ドームに足を運んだ。

 ボンズはホームランを2本も打ってくれた。
 一試合に2本もボンズのホームランが見え、お得意のホームベース上のポーズを見ることが出来るのは、本場アメリカでも滅多に無い。

 試合の途中にバックスクリーンにエンジェルスの「ラリーモンキー」が飛び跳ね、今年のエンジェルスとジャイアンツの大リーグワールドシリーズの優勝決定戦の状況を醸し出してくれた。7インニングには「野球につれていって」という大リーグの試合で歌われ、必ず行われるソングタイムがとられ、大リーグの試合そのものの雰囲気に浸ることが出来た。

 全米チームと日本代表チームは7戦して、米チームが4勝3敗であった。ボンズとジォンビの連続そろい踏みの4ホームラン、ハンターの壁際のジャンピング捕球、アロマーの逆スナップトス、昨年ア・リーグの首位打者になりニューヨーク・タイムズの記者が卓抜した打撃センスを見抜き絶賛したイチローの「バット・アイ」は、4打席4安打という技でしっかりと日本のフアンにも見せてくれた。

 ボンズを3連続三振、ジォンビを2三振させ、大リーガーから8奪三振を奪い、ハンターの一本のホームランに依る1失点のみという好投を見せた巨人軍の上原浩治投手にたいして、大リーガー達はヤンキースのロジャー・クレメンスに、その同僚のバーニー・ウイリアムズはレッド・ソックスのペドロ・マルチネスに似ているという最大の賛辞をあたえた。両投手とも現在の大リーグを代表する大投手である。

 かってベーブ・ルースやルー・ゲーリックを擁する全米の来日チームに対して、ルースのホームラン1本のみの1-0で日本代表チームは負けたが、その時大リーガーに立ち向かい大奮闘した伝説の投手の沢村栄治は、今回好投した上原のごとくでは無かったか。

 上原は4年前メジャーリーグのエンジェルスが入団交渉を行った選手である。アメリカ行きに不安を感じ巨人に入団した。もしエンジェルスに入っていたら、今年の大リーグ制覇の一員としてマウンドに立っていたかもしれない。

 15年ほど前まで少年野球の指導を7年近く行い、少年達に野球の楽しさを私は教えていた。一球のボールごとに、9人全員が先の先を読んでポジションを考えて動く野球である。ドジャース野球の基本を子供達に噛んで含めて教え込んだ。
 一人は私立の高校の野球部に進み東京代表として甲子園の土を踏んでくれた。
 一人はかって都立高校で甲子園出場を果たした国立高校の野球部の主将を務め、現役ストレートで一橋大学に入ってしまった。道で会った母親は、大学に入っても野球部に入ってしまったと息子の行動に半端あきれながら消息を伝えてくれた。
 一人は野球部のない都立高校に入り、硬式野球部を新設し一年生から主将をやり高校生活を送った。
 一人は桐生にある国立大学に進み、そこの野球部の投手として、甲子園出場経験のある地元の高校の野球部から練習試合を申し込まれ行ったが、4年間で一度も勝つことが出来なかったと笑いながら語ってくれた。
 これらの話を聞くと、かって少年野球の指導に費やした時間と苦労を忘れさせてくれる喜びである。

 野茂、イチローの大リーグ入りでメジャーリーグの野球の楽しさを、NHK衛星テレビの試合中継放送で改めて知った。今回はボンズのホームランを2本も実際に目にすることが出来、野球スポーツを愛する私にとっては大変楽しい一時を過ごすことが出来た。

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