昨年(2010年)11月で、2010年の賃料講義は一旦終えていたが、2011年4月より再び賃料講義が始まった。
2日間の賃料評価についてのハードな講義である。
当初の講義内容より、徐徐に内容が濃くなり、話す内容が多くなって来た。
それは受講者の要求内容がより多くなり、要求に応えて講義内容を充実しょうとするためである。
それが為に時間が足りなくなってしまった。
2日間でも賃料評価を十分、満足の内容を話すには不足するようになって来てしまった。
2011年最初の賃料講義は、4月2日、3日の午前10時〜午後5時まで行った。
参加者は四国高知、兵庫、大阪、栃木、茨城、千葉、東京の不動産鑑定士10名である。
受講者10名とそんなに少ないのかと言う人がいるかも知れないが、定員10名までとした少人数のゼミナール形式の目的の講義であり、それで充分である。
賃料参加者の互いのコミニケーションを取ることも出来、知らない人同士が知り合う機会にもなる。
最初は参加者は互いに初めてであるが、一日目の講義終了時には、参加者が互いに親しく話しあっている状況になっている。
年齢構成もバラバラ、不動産鑑定経歴も初心者もいれば、鑑定歴20年上の方もいる。
唯一同じものは、賃料評価について実務・実践の知識を知り深めたいと言うことである。
家賃・地代の判例をもっと紹介して欲しい。
賃料鑑定書の実例を・・・・・。
重回帰分析についてもっと詳しく聞きたい・・・・。
定期借地権地代についてもっと詳しく聞きたかった・・・。
等々要望が次々となされる。
あれも話すべきだった。あそこをもっと詳しく説明すべきだったと反省が多々ある。次回には要望を取り入れて話をしたいと思う。
しかし、そうすると時間が足りなくなり、最後の方は駆け足の状態になってしまう。又悩まなくては行けなくなってしまう。
出来るだけ、私が今迄に失敗し、批判され、悩みながら身につけた賃料評価の適正な知識、考え方のエッセンスを次の世代の人々に伝えたい。
次回の賃料講義は、
2011年5月14日、15日
です。6月も予定されています。(電話03-3341-6935 、担当 岩田)
裁判所の賃料訴訟で、論理矛盾とあまりにも杜撰な賃料鑑定書であったため、家賃評価について基礎から根本的に勉強し直せと、私に意見書や反論書で叱責された不動産鑑定士の方はかなりおられますが(間違った考えの賃料鑑定は裁判官の予断と独断の常套句「必ずしも不合理とは思われない」というあやふやな非論理的な言葉で何とか助けられていますが)、偏屈したプライドを捨てて、一度賃料講義に参加されたら。
より良い賃料評価をする為に。
自らの考えの浅さ、未熟さ、傲慢さが改めて分かると思いますが。
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