○鑑定コラム
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三井物産は、韓国の大宇建設と共同で、モロッコの石炭火力発電所の建設を受注したと、三井物産のホームページにプレスリリース(2011年5月10日)した。
蒸気タービン発電機は三菱重工業、ボイラーはIHI(旧石川島播磨重工業) であるという。
発電出力は35万kwを2基という。2基併せて70万kwである。
プレスリリースでは700MWと発表している。「MW」はメガワットの単位表示である。「M」はメガの略で、1MWは100万Wである。
1,000w=1kwである。
このことから700MWは、
700×1,000,000
──────── = 700,000kw=70万kw
1,000
である。
発電所建設工事費は1000億円という。
三井物産は、建設・据置を得意とする韓国の大宇建設と組むことで、それらの工事費の低減が図られ、価格競争を仕掛けてくる中国勢を抑えて、受注競争に勝つことが出来たと言う。
世界市場で競争するのは大変だ。
この商社のたくましい姿を見ると考えてしまう。
商社で無く、日本の電力会社は、海外での発電事業に何故進出しないのか。
海外に出て、電力事業でお金を何故稼ごうとしないのか。
日本国内で、西と東の電力の自由な送電ですら拒否し、政府の手厚い保護のもと、規制に守られてあぐらをかいて居ても商売出来る電力業界は、考えるべきであろう。
上記三井物産の発電所建設のデータよりいえることは、出力70万kwの石炭火力発電所を作るのに、1000億円かかるということである。
1000億円÷70万kw=14.3億円/万kw
1万kw当り14.3億円の建設工事費である。
1kw当りに換算すると、
1,430,000,000円÷10,000kw=143,000円/kw
143,000円である。
石炭火力発電所の建設工事費は、1kw当り143,000円である。
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