東京の西の郊外に八王子市と云う都市がある。
人口55万人を擁する東京多摩地区の都市である。
町田市が人口42万人であるから、八王子市は多摩地区最大の都市ということになる。
ちなみに多摩地区の中心都市になりつつある立川市は、人口17万人である。
八王子市は、人口から云えば、地方の県庁所在地の都市を越える街でもある。
その八王子市から、百貨店が無くなってしまった。
八王子には、大丸、伊勢丹等5つの百貨店があったが、その最後の百貨店である「そごう八王子」が、2012年1月末に閉店した。
「そごう八王子」が閉店したため、八王子に百貨店が無くなってしまった。
人口55万人の都市に百貨店が無いと云うのもおかしなものであり、又、5つあった百貨店が全て撤退するということも妙なものである。
八王子は、百貨店が商売出来ない都市と云うことになる。
八王子は学園都市の構想をもって、大学の多くを誘致して来た。
現在多くの大学がある。
その一方で、商業のシンボル・核である百貨店が、ことごとく撤退することになってしまい、街そのものがおかしな街と云う印象を私は受ける。
そごう八王子は、1983年(昭和58年)に開店したという。
約29年営業した。
最盛期の売上高は、1991年度の492億円という。
最近の売上高は、日本経済新聞出版社の「日経MJトレンド情報源」によれば、下記の通りである。
売上高 店舗面積
2006年 269億円 35,538u 2007年 266億円 35,538u 2008年 259億円 31,800u 2009年 233億円 31,800u 2010年 223億円 31,800u
223億円 ───── = 0.453 492億円
22,300,000,000円 ───────── = 701,258円/u・年 31,800u
三越伊勢丹・伊勢丹新宿本店 坪当り売上高は94万円 三越伊勢丹・三越日本橋本店 坪当り売上高は45.9万円 そごう八王子 坪当り売上高は19.3万円