御堂筋の3月の雨は冷たかった。
大阪に行って来た。
3月末の雨の中、難波、心斎橋、本町と御堂筋沿及びその背後を、土地取引事例、賃貸事例を探しながらうろついた。
春の嵐か知らないが、風はあり、雨は激しく、小さい折りたたみ傘はあまり役に立たなかった。
オーバコートは雨に濡れ、雨滴はコートからスーツにまで浸み込んで来た。
手に持つ地図は雨によって折り目は無くなり、グショグショになってしまった。
丁寧に扱わないと、すぐ破れてしまう状態になってしまった。
体が濡れ、あまりの傘の役だたない雨降りに往生して、御堂筋と平行に走っている心斎橋筋の商店街の通りに逃げ込んだ。
そこはアーケードのある商店街であった。
雨が入ってこない。
人通りは大変多かった。
大丸百貨店付近が最も多いのか。
どこからこのように人が集まって来るのかと思ってしまった。
雨の御堂筋から、アーケードのある心斎橋筋に逃げ込んできた人も多いのでは無かろうか。
雨に濡れたコートと雨がしみこんだ背広を、喫茶店の室温で少し乾かそうと思い、又、歩き疲れたこともあって、一休みする喫茶店を探した。
小売店舗が連坦する心斎橋筋であるが、喫茶店が無い。
東京でよく入るドトール、マクドナルド、スターバックス或いはシャノアール(ベローチェ)は無いものかと、心斎橋筋の商店街通りを探し歩いたが、それらの喫茶店は無い。
上記店名では無い喫茶店ではあったが、何とか喫茶店を1軒やっと見つけて、店に入った。
心斎橋筋の商店街通りには、喫茶店は無いものだ。
大阪の人は、あまり喫茶店に入らないのであろうか。
東京で私は調査で都内を出歩いているときは、多い日には、上記の喫茶店を4店くらい入る時がある。
喫茶店に入るが、コーヒーの味についてはさっぱり分からない。
喫茶店で一休みして、大阪市庁舎に向かう。
前日区役所に調査で行ったところ、区役所では都市計画の用途地域行政は行っていないと云う。
それについては市庁舎で扱っているからそちらに行ってくれと云う。
道路もしかり、下水道もしかりである。
そうしたこともあって、大阪市庁舎に向かったのである。
大阪市役所は初めて訪問した。
立派な建物である。
上階に行くためにエレベータホールに向かった。
その壁は御影石であった。
見事な御影石である。
どこの産の御影石であろうか。
興味があったので、仕事を終えてから、ロビーの受付の女性に聞いたが、知らないと云う。
しかし、担当部署課に聞いて見るといって電話してくれた。
親切である。
担当部署の係の人との電話を私に替わってくれた。
担当部署の係の人は、課に残っている書類を見てくれたが、御影石の産は何処であるのか記録に残っていないと云う。
大阪市庁舎は30年程前に建築したという。
建設会社は、大林組と鴻池組の共同企業体という。
大林組、鴻池組の建設に携わった人若しくは知っている人、或いは石の目利きの出来る人にお願いしたい。
大阪市役所のエレベータホールの御影石は、何処の産か分かったらお教え頂けないものか。
立派な御影石だ。
御影石の産地を私は知りたい。
関西であるから伊予大島石か。
大阪の不動産鑑定士の方々、大阪市役所に行って、エレベータホールの御影石を見て、何処の産であるか判断されたい。
そして私にお教え頂ければ。
何人の不動産鑑定士が御影石の産地をあてることが出来るだろうか。
鑑定コラム1573)「丸の内仲通りのコーヒー店にて」
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