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939)「うちのカミさん 上で がなっています」・村田諒太選手試合直後のインタビューで

 「ロンドンオリンピック2012」は、イギリス・ロンドンの現地時間で2012年7月27日〜2012年8月12日にロンドンで開かれた。

 ボクシング・ミドル級75kgクラスで、日本の村田諒太選手が、48年ぶりで優勝した。

 金メダルである。
 桜井孝雄氏以来である。

 試合直後、リンクより降りて通路での短いテレビインタビューが行われた。

 そのインタビューで村田諒太選手は、奥様のことを聞かれて、

 「うちのカミさん、上でがなっています。」

と通路の上の応援席を、少しはにかみながら指さして述べた。

 村田諒太選手の奥様は、日本からイギリスの試合会場に駆けつけ、旦那の試合を応援席から声をからして応援していたようである。

 その声は、リンク上で闘う村田諒太選手の耳にも届き、村田諒太選手を勇気づけ、気持ちを奮い立たせ、勝利への道に導いてくれたのではなかろうか。

 金メダルを獲得した旦那が、優勝にたどり着くまで辛抱強く支えてくれた奥様への感謝の意を込めた言葉であろう。
 ほほえましい夫婦愛を感じさせてくれる。

 村田諒太選手は、身の丈1.82メートルの偉丈夫で、好感の持てる好青年である。

 オリンピックのテレビ放送を終日観ていることは出来ず、仕事の休憩の時間に時々観ていた。

 その中で幾つかの感想を。

 柔道の試合は、双方の襟つかみの攻防で試合時間の半分以上が過ぎてしまう。
 この様な姿を見たくない。
 何とかならないものか。

 かっての古賀稔彦、井上康生のごとくの鮮やかな技一本勝ちの柔道が観られないものか。
 
 現在の柔道の試合を観ていてもつまらない。
 がっかりする。

 テレビでオリンピック競技を見ていて、これは面白いとテレビに釘付けになった競技が1つあった。

 初めて観る競技であった。

 BMXとい競技である。
 バイク・モトクロスというようだ。

 大の大人が、20インチの輪っぱの子供用自転車のごとくの自転車でデコボコの起伏ある道、180度に近い大きなカーブを猛スピードで走行する。

 カーブや起伏越えでバランスを崩し一人転倒すると、それに後続車も巻き込まれて順位がアッという間に入れ替わってしまう。

 起伏するデコボコの道を、空中高くジャンプ越えする姿は圧巻である。

 スティーヴン・スピルバーグの描く映画の「ET」の世界を観ているごとくである。

 ユニークで面白い競技を考えついたものだ。

 もう一度観たいと思っても、マイナーな競技なのか、テレビは再放送してくれない。
 日本人がメダルを取った競技は、何度も見せてくれるが。

 陸上男子1万メートルの競走では、ケニヤ選手のカロキ君が5位に入った。
 タイムは27分32秒94である。

 正式名前は、ベダン・カロキ・ムチリ(Bedan Karoki Muchiri)である。
 通称カロキ君である。

 何故ケニヤ選手のカロキ君のことを書くのかというと、カロキ君は陸上1万メートルのケニヤ代表のオリンピック選手であるが、現在日本に住んでおり、日本育ちの選手である。

 ケニヤで生まれ、中学生までケニヤにいたが、高校になって日本に来た。

 駅伝の世羅高校に入学し、大活躍した。

 そしてヱスビーと云う食品会社に入り、陸上部に所属して、長距離陸上競技に現在励んでいる。
 いつの日かマラソンに挑戦するのでは無いだろうか。

 世羅高校の駅伝のテレビ放送で走る姿を見ているので、カロキ君と「君」がつくのである。

 彼は、ケニヤ国がケニヤのオリンピック代表選手選考会に指定したアメリカの世界大会の陸上1万m競技に出場して、ケニヤ勢の中で見事に3位に入った。

 それでケニヤの陸上1万m競技オリンピック代表選手に選ばれたのである。

 強豪ひしめく層の厚いケニヤの長距離陸上競技界にあって、選考会の大会で3位に入り、オリンピック代表になる事が出来た実力は素晴らしいものである。

 オリンピック陸上1万m競走のメダルの無い5位とはいえ、日本の1万メートルのトップ選手よりは格段に速い。

 格が違うといえる。
 日本のトップランナーは22位で、タイム28分44秒06である。

 カロキ君は27分32秒94である。
 日本のトップランナーより1分10秒余も早い。
 日本のトップランナーは、1周400mのトラックを1周遅れである。

 正月の実業団の社会人駅伝競走でカロキ君の走る姿を見たいが、ヱスビーは駅伝競走から撤退してしまったことから見る事が出来ない。
 残念である。

 しかしカロキ君の今後を期待したい。
 サムエル・ワンジルのごとく大化けするかもしれない。

 最後に、ロンドンオリンピック2012の、日本のゴールドメダリスト7人の名前を記す。

   ボクシング ミドル級75kg              村田諒太
     体操 個人総合                        内村航平
     レスリング 女子フリースタイル48kg    小原日登美
         〃          〃            55kg    吉田沙保里
         〃          〃            63kg    伊調 馨
         〃   男子フリースタイル66kg    米満達弘
     柔道    女子       57kg    松本 薫


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