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日本人で初めて、100メートルを9秒台で走り抜けるか。
その歴史的瞬間を見ることが出来るか。
10秒を切る走りを見たくて、味の素スタジアムに足を運んだ。
2013年6月8日の土曜日である。
調布の味の素スタジアムで行われている第97回日本陸上競技選手権大会第2日目の100メートル競走を見たくて、土曜日の半日を味の素スタジアムで過ごした。
調布の味の素スタジアムは東京都の施設であるが、ここで殆ど陸上競技会は開かれたことは無い。
Jリーグのプロサッカーチーム「FC東京」と「東京ベルディ」のホームグランドであり、殆どがサツカー場として使われている。
その味の素スタジアムの陽のかんかんあたるバックスタンドで半日過ごした。
円盤投げ、やり投げ、走り幅跳び、三段跳び、棒高跳び、400メートル、1万メートルと多くの決勝競技を見た。
午後5時50分、待望の男子100メートルの決勝の時間が来た。
彗星のごとく現れた高校3年生が、10秒の壁を破ってくれるか。
1万7千人の人々は、この高校生に注目した。
高校生は、4月29日に行われた織田記念陸上大会で、10.01秒というとてつもないタイムで100メートルを走った。
日本歴代二位の記録である。
日本歴代一位は10.00秒である。
この記録の出現によって、俄然、日本人で初めて、アジア人で初めて10秒を切るのではないかと注目されることになる。
その記録を作った高校生が、府中の隣の調布で走ると聞けば、それを見逃す手は無かろう。
0.02秒早ければ、9.99秒で、10.00秒を切ることが出来る。
その距離はどれ程か。
100メートルを10秒で走るとすると、単純計算では、
100m÷10秒=10m
1秒間に10メートルの距離を走ることになる。
スタートからしばらくはトップスピードではないから、同じ1秒間でも10メートルの距離は無い。
トップスピードになるのは、走り始めて50メートル前後と云われる。
その時の1秒間に走る距離は、スポーツ新聞では、11.36メートルという。
ゴールではトップスピードで走り抜けると考えると、0.02秒の距離は、
11.36m×0.02=0.2272m≒23cm
23センチメートルである。
23センチメートルを突破出来るかどうか。
「たかが23センチ、されど23センチ」
これが10秒の壁である。
京都洛南高校3年の桐生祥秀(よしひで)君は、懸命に走ってくれた。
10.25秒で2位であった。残念である。
10秒を切るという歴史的瞬間に立ち会うことは出来なかった。
力が入りすぎていたように見えた。
後半の伸びが無かった。
走りすぎで疲れがあるのではなかろうか。
少し静養することも必要だ。
伸びしろがまだあり、走力があるのであるから、10秒を切ろうと思わずに、無心になって走れば、後半に加速が加わり、10秒の壁を突き破ることが出来るのではなかろうか。
桐生君は、8月にモスクワで開かれる世界陸上選手権に出場する資格を得た。
9秒台の記録を持つ黒人選手と競り合って、日本人初の9秒台を出してくれ。
鑑定コラム1684)「陸上100メートルに歴史が作られた」
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