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1170)近い将来、日本女性のノーベル賞授賞があるかもしれない

 2014年1月末にビッグニュースを新聞、テレビは報じる。

 細胞に弱酸性の刺激を与えるだけで、あらゆる細胞に分化する万能細胞にすることが出来ることに成功したというニュースである。

 マウスでの実験であるが、大変な発見である。

 最初ニュースを聞いた時、本当かいなと思ったが、英国科学誌『ネイチャー』が論文掲載を認めたということは、大発見を認めたことであろうから、門外漢の私はその報道を信じる。

 動物は、一つの細胞が100兆個にも分裂して組織を作る。
 その分裂した組織細胞は、一旦出来上がると元に戻ることが出来ない。即ち不可逆性である。

 この細胞の不可逆性は、科学の常識として、今迄信じられてきた。

 この細胞の不可逆性の常識を打ち破ったのが、京都大学の山中伸弥教授である。細胞に4つの遺伝子を入れて細胞の初期化(分化した細胞を未分化の状態の最初の細胞に戻すということ)に成功した。この細胞をiPS細胞と呼ぶ。これで山中教授はノーベル賞を授賞した。

 今回の発見は、細胞の初期化をより一層進めたもので、PH5.7の酸性液に浸すと云う外的ショックを与えることに依って、細胞が初期の状態に戻り、再び分裂して組織体を作りあげるという発見である。細胞の不可逆性の常識を完全に否定するもので大発見である。

 この発見された細胞を「STAP細胞」と名付けた。

 2014年1月30日発行の英国科学誌『ネイチャー』に、「STAP細胞」の発見が論文発表された。

 全世界の科学者が、「STAP細胞」の発見に驚嘆の賛辞を発する。

 読売新聞(2014年1月30日電子版)の中島達雄特派員は、ワシントンから、アメリカ各紙の報道を次のごとく伝える。

 「成熟細胞を幹細胞に戻すことに成功」(USAツデー紙)

 「ボストンと日本の研究者が、科学界を驚愕させた」(ボストン・グローブ紙)

 「薬品として応用できるのはまだ数年先だが、世界中の研究室で開発競争に火が付くだろう」(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)

 「科学者たちは、成熟した細胞が原始的な状態に戻るメカニズムとその理由の解明に興味津々だ」(ニューヨーク・タイムズ紙)

 この「STAP細胞」を発見したのは、日本の30歳の若い女性である。

 神戸にある理化学研究所の小保方晴子(おぼかたはるこ)という女性である。

 発見は、大発見であるにも係わらず、

 「100年後に貢献しうる仕事をしたい」

と謙虚なことを言う。

 「STAP細胞」を発見した小保方晴子女史は、放射能のラジウムを発見したキューリ夫人に匹敵するのではないかと、私には思われる。
 
 小保方晴子女史が共同研究したハーバード大学では、「STAP細胞」を猿で実験しつつあるという。

 「STAP細胞」がより研究され、人間にも適応出来ると云うことになると、クローン人間の出現が現実化するかもしれない。

 「STAP細胞」の再現が第三者によって証明されるならば、その理論学説は立証されたことになり、そうすれば近い将来、日本から初の女性のノーベル賞授賞者が出るのでは無かろうか。
 喜びたい。


  鑑定コラム962)
「火野正平の「日本縦断こころ旅」2012年秋の旅始まる」


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