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1261)東京都財務局の土地価格データ

 東京23区住宅地の時系列の平均価格のデータの必要性が生じた。

 国交省の地価公示価格は、一部それを発表しているが、発表していない年もある。

 未発表の年の東京23区住宅地の平均価格を、国交省発表の地価公示価格から求めるために、計算をし始めた。

 計算し始めたが、途中から、あまりの時間ロスと、数値の入力手間の多さにイヤ気がさして来て、作業するのを止めた。

 どこか23区の住宅地価格の平均を計算して、発表しているところはないものかと、ネットをいろいろあさった。

 しかし、なかなか見つからなかった。

 東京都は、基準地価格を発表しているから、都内の地価公示価格も発表しているのではないかということに気付いた。

 東京都のホームページを開いた。

 どこの部局が行っているのかわからないことから、都市整備局とか建設局のネットを捜したが、土地価格のデータは無かった。

 途方に暮れてあきらめ掛けていた。

 半分あきらめの気持ちを持ち、財務局のホームページを開いて捜していたら、土地価格の数値らしきものの羅列が出て来た。

 「お、都内の地価公示価格ではないのか。
 あった。」

 東京都の地価公示価格の統計数値が、公表されていた。


 国交省の発表と同じく、千代田区、中央区、港区等の各区と市町村の平均価格のみで、23区の平均価格は無いのであろうと半端あきらめながら、一覧表を見ていた。

 23区の住宅地の平均価格が、そこには計算され、発表されていた。

 捜し見つけるまでに、随分と時間がかかった。しかし、目的数値を捜し求めることが出来た。

 データを発表している東京都財務局に感謝する。

 捜し求めていた東京23区住宅地の平均価格のデータは、下記である。


元号年 23区住宅地価格u円 
昭和56年 252500
昭和57年 292000
昭和58年 356200
昭和59年 372900
昭和60年 399800
昭和61年 508500
昭和62年 1055900
昭和63年 1361400
平成元年 1292400
平成02年 1297900
平成03年 1293700
平成04年 1094700
平成05年 839400
平成06年 677100
平成07年 610500
平成08年 557900
平成09年 525400
平成10年 511200
平成11年 487400
平成12年 467700
平成13年 454000
平成14年 450300
平成15年 443000
平成16年 438300
平成17年 440300
平成18年 454900
平成19年 517500
平成20年 579400
平成21年 530500
平成22年 492000
平成23年 487000
平成24年 484000
平成25年 478000
平成26年 504800


 上記価格をグラフ化したのが、下記グラフである。

 グラフで、昭和62年〜平成4年までの平成バブルの土地価格の異常高、急激な下落を、改めてはっきりと知ることが出来る。

 ここで、即ち平成バブルの崩壊で、多くの企業が倒産した。
 「日本の失われた10年」と言われるその原点である。

 平成20年あたりが少し丘になっているが、これが平成19年の不動産ファンドバブルの足跡である。 ここでも多くの不動産会社等が倒産した。


23区住宅地価格



  鑑定コラム701)「都心商業地の地価は底を打ったか?」

  鑑定コラム1270)「地価の変動と地代の変動は比例していない」

  鑑定コラム1271)「都23区の固定資産税収入は1.022兆円」


  

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