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1384) 住宅生産団体連合会の戸建住宅の平均建築費はu当り25.6万円

 一般社団法人住宅生産団体連合会(会長 和田 勇 積水ハウス株式会社代表取締役会長)が、『2014年度戸建注文住宅の顧客実態調査』を、2015年8月20日に発表した。

 同調査によると、2014年度戸建住宅の平均建築費は、

                  u当り 25.6万円

である。

 過去の平均建築費単価を見ると、以下である。

        2008年  u当り 24.4万円
        2009年  u当り 24.4万円
        2010年  u当り 24.0万円
        2011年  u当り 23.8万円
        2012年  u当り 23.7万円
        2013年  u当り 24.7万円
        2014年  u当り 25.6万円

 2012年のu当り23.7万円を底にして、建築費単価は大きく値上りしている。

 建築の床面積130uの戸建住宅で考えると、2012年は、

                23.7万円×130u=3,081万円

である。

 2014年は、

                25.6万円×130u=3,328万円

である。

 2年間で、

             3,328万円−3,081万円=247万円

247万円値上りしている。

 一般社団法人住宅生産団体連合会が発表した戸建住宅の建築費は、u当り25.6万円であるが、国土交通省が発表している『平成26年建築着工統計調査』の木造建築工事費を見ると、2014年1月〜12月の木造の建築統計は、下記である。

       棟数        429,305棟
              のべ床面積          53,498,128u
              工事費予定額        872,242,340万円

 これよりu当り単価は、

                  872,242,340万円
               ─────────= 16.3万円                       
                    53,498,128u

16.3万円である。

 国交省発表の木造工事の大部を占めるのは、木造戸建住宅費である。

 同じ戸建住宅費で、

             住宅生産団体連合会         u当り 25.6万円
             国交省木造工事費           u当り 16.3万円

と随分と開きがある。

 いずれの工事費も事実のデータによる結果であり、信頼すべき数値である。

 この工事費の開きは、何が原因しているのか。

 (2015年9月3日 ホテルニューオータニの会議室で開催した第39回田原塾の講話録の一部より)


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