1516)2016年米球宴 イチローを懐かしむオルティスの言葉
2016年のアメリカ大リーグのオールスターゲームが、2016年7月12日に行われた。
場所は、パドレスの本拠地のサンディエゴで開かれた。
衛星から送られるゲームの映像をテレビで見ていたが、オールスターに選ばれた選手の殆どを私は知らない。
レッドソックスの4番打者のオルティスくらいしか知らなかった。オルティスは、アメリカンリーグのDH選手としてオールスターに選ばれていた。
そのオルティスは、今季限りで引退すると表明している。
のっしのっしと巨体を揺らして歩く大きな図体と、豪快なホームランスイングは見られなくなる。
2016年7月14日の日経新聞は、スポーツ欄に「大リーグ」という囲み記事を作り、記名入りの記事を載せていた。
執筆者は、篠山正幸記者である。
大リーグのオールスターを取材に行き、サンディエゴから記事を送っている。
その記事の中で、オルティスの下記言葉を伝える。
「誰もが見たい選手だったジーター(元ヤンキース)やイチロー(マーリンズ)がいないベンチに違和感がある。彼らがどれだけのものをもたらしてくれていたか」
イチローの偉大さを、オルティスは率直に認め、口にしてくれた。
大変うれしいことである。
D・ジーターは、ヤンキースの遊撃手で一昨年(2014年)現役を引退した。生涯ヒツト数は3465本で歴代6位である。引退するまでは現役トップであった。それに続くのが、A・ロドリゲスそしてイチローである。
オールスターが終わり、2016年7月16日から後半戦が始まった。
後半戦の初戦であるカージナルス戦に、イチローは、1度の代打の機会を与えられヒットを打ち、チームの逆転勝利につなげる働きをした。
敵地セントルイスのカージナルスのファンも、イチローのヒットに大拍手を送った。
スタンディングオベーションの拍手である。
あたかも、自軍のスターが、ホームランを打ったごとくの称賛の行為である。
あと10本になってから、なかなか1本のヒットが出ず、迷っているごとくの状態から出たヒットに対する拍手では無かろうか。ファンも3000本安打の偉業がどれ程かよく知っている。
現役選手で3000本安打を打っているのは、ヤンキースのA・ロドリゲスだけである。
3000本安打達成出来る人が、伝説になる人が、今、目の前で3000本安打に近づくヒットを打っているのである。それを知れば拍手したくなるであろう。
カージナルス戦の1本のヒツトは、イチローの2991本目の安打である。3000本安打まであと9本となった。
ゲームへの出場機会が少ないのにもめげず、チャンスをものにしてくれた。
3000本安打まで一桁台に来た。
監督ょ、フル出場の試合を6つイチローに与えてくれ。
鑑定コラム1493)「イチローが4打数4安打1四球」
鑑定コラム1525)「イチロー3000本安打 見事なり」/a>
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