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1562)熊本市東区家賃震災3ヶ月後58%アップ

 熊本地震震災後6ヶ月後の熊本市5区の家賃は、14%アップしている記事を、鑑定コラム1561)で書いた。

 それでは、地震後3ヶ月の家賃はどうであったのかという疑問が生じた。

 記事内容が後先逆となるが、熊本地震3ヶ月後の熊本市5区の2DK家賃を分析した。

 2DK(40u)の平成28年(2016年)4月末と平成28年7月の家賃で見較べて見る。
 採用データは、全国宅地建物取引業協会連合会が運営する「ハトマークサイト」というホームページ発表の「賃料相場」データによる。

 熊本市5区の2DK(40u)の平成28年7月の家賃は、下記である。( )内は4月末の家賃である。u当り単価(円)である。

           区              2DK家賃            変動率

熊本市中央区    1040円(1083円) 0.96 熊本市東区     1625円(1030円) 1.578 熊本市西区      838円(920円) 0.911 熊本市南区      800円(943円) 0.848 熊本市北区     1008円(990円) 1.018 平均 1.063≒1.06

 熊本市5区の家賃上昇の平均は6%であるが、行政区別に見ると東区が58%と著しく上昇している。中央区、西区、南区の家賃は下落している。

 東区の著しい家賃の上昇の理由は、東隣接の地震震源地であった益城町の家屋倒壊した人々が、住を求めて東区に殺到した結果によるのでは無かろうかと推定する。

 東区の1625円の家賃も3ヶ月後の10月には、u当り1038円の家賃になり、家賃は落ち着く。それは他の区の家賃との間に、不動産の価格の11の原則のうちの代替の原則が作用したことによるものと判断できる。1625円と高くなったのは、需要と供給の原則と競争の原則によるものと判断できる。

 下記に、熊本県内の28年7月の2DKの家賃分析一覧を記す。


地域 2016年4月 2016年7月 変動率
熊本市中央区 1083 1040 0.96
熊本市東区 1030 1625 1.578
熊本市西区 920 838 0.911
熊本市南区 943 800 0.848
熊本市北区 990 1008 1.018
八代市 983 973 0.99
人吉市 1125 1053 0.936
荒尾市 1010 1030 1.02
玉名市 988 1150 1.164
山鹿市 1175 1175 1
天草市 920 943 1.025
南関町 925 925 1
長洲町 1125 1113 0.989
大津町 1000 1175 1.175
錦町 700 700 1


  鑑定コラム1561)
「熊本市家賃震災6ヶ月後14%アップ」

  鑑定コラム1531)「熊本地震後、長洲町の家賃の値上りが激しい」

  鑑定コラム1529)「南小国 別府の旅館ホテルは相当痛めつけられているようだ」


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