○鑑定コラム

1578）1億円で�u当り3円

　県庁所在都市の市内総生産は、鑑定コラム1575）「県庁所在都市の市内総生産」で記した。

　県庁所在都市の住宅地の最高価格が形成されるのは、それを形成するだけの市内総生産があるからであると私は判断する。

　市内総生産の高い都市の住宅地の価格は高い。

　それをはっきりと現すのは最高住宅地価であるから、市内総生産と住宅最高価格を分析すれば、両者の関係が分かるであろう。そう考え、

　　「市内住宅最高地価と市内総生産とは、無関係に存在しない」

という仮説を立ててみた。

　その仮説が果たして成り立つか分析してみる。

　市内住宅最高地価は、国土交通省が発表している地価公示価格の『人口10万以上の市の住宅地平均価格等』に記載されている「上位の価格」を採用する。平成25年1月1日の地価公示価格の数値である。

　「上位の価格」は、当該市の住宅地の最高価格が表示されている。

            Ｘ: 県庁所在都市の総生産　億円
　　　　　　Ｙ: 県庁所在都市の住宅最高地価　円/�u

        Ｙ＝116558.7＋2.9239Ｘ


           R＝0.975
           標準偏差　90757

                データ値a      理論値b          差a-b       開差率a/b


　　長崎市　　　164,000円　　　156,976円　　　　7,024円　　　1.04
　　高知市　　　148,000円　　　146,666円　　　　1,334円　　　1.01
　　東京都　　2,780,000円　　2,839,557円　　 　59,557円　　　0.98
　　横浜市　　　467,000円　　　476,891円　　　　9,891円　　　0.98
　　仙台市　　　226,000円　　　232,621円　　　　6,621円　　　0.97
　　徳島市　　　137,000円　　　145,316円　　　　8,316円　　　0.94
　　和歌山市　　144,000円　　　155,733円　　 　11,733円　　　0.92