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1608)ある不動産鑑定事務所が還元利回りを発表している

 不動産の収益価格を求めるのに、どの程度の還元利回りを使用すれば良いであろうか。

 不動産鑑定士は、どの程度の還元利回りを使って価格を求めているのであろうか。

 これらの疑問に答えるごとく、ある不動産鑑定事務所が、最近1年間に鑑定評価で使用した還元利回りを、ホームページに公表している。

 還元利回りを公表しているホームページは、株式会社二十一鑑定という不動産鑑定事務所である。

 同社の代表者である後藤計不動産鑑定士が、同社のホームページに、平成27年4月〜28年3月までに発行された鑑定評価書で使用した還元利回りを公表されている。

 1年間の鑑定案件の多さに私は驚く。私の事務所では、とても足元にも及ばない案件数である。

 還元利回りをよく公表されたとその決断に敬意を表す。

 多くの件数による結果であることから、還元利回りの水準、妥当性を知るには、大変よいデータと私は思う。

 その発表還元利回りの全国平均の建物築0年〜10年の利回りを見ると、下記である。

                  全国平均      3億円以上

  共同住宅     5.5%     4.4% 事務所      7.2%     4.5%   店舗       6.0%     5.9%   遊技場      15.7%   レジャーホテル  8.8%   旅館・ホテル   7.4%   事業用不動産   8.4%
  
 発表還元利回りは、償却前還元利回りである。

 公表還元利回りを良く見ると、リスクの少ない用途の不動産の還元利回りは低く、リスクの高い用途の不動産の還元利回りは高い傾向にある。

 つまり還元利回りとは、利益であると云うことが分かる。

 リスクの高い不動産は、大きな利益を投資家は要求するということである。

 下記アドレスで、株式会社二十一鑑定が発表している不動産還元利回りを見ることが出来ます。訪れて見て下さい。役にたつと思います。

   
http://www.kantei21.co.jp/pdf/nabi_08.pdf


 株式会社二十一鑑定のホームページのアドレスは、下記です。

    http://www.kantei21.co.jp/



(2017年1月24日、東京赤坂のホテルニューオータニの小さな会議室で開かれた田原塾平成29年1月新年会の講話レジュメに加筆して)


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