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1680)2017年夏熊谷にて

 2017年8月23日 第99回全国高校野球選手権大会は、埼玉代表の花咲徳栄(はなさきとくはる)高校が、広島代表の広陵高校を14-4という大差で破り、初優勝した。

 優勝を逃したが、広陵高校に大型の良い捕手がいた。

 現在の日本のプロ野球には、打てる捕手がいない。捕手は投手をリードしなくてはならないから、少々打撃が悪くても良いという風潮がある様であるが、それは間違っている。捕手は打てなくてはならない。

 投手をリードしていることは、逆にいえば相手投手の球筋を予測することが充分可能である。その能力を駆使すれば、3割の打率の打者になり得る。

 捕手は打てなくてはならない。

 広陵高校の捕手の中村奨成は、打てる大型捕手としてプロ野球のスカウト達は目を付けて居るであろう。

 高校野球が終わると夏が終わり、途端に涼しくなるのだが、2017年の夏後半は、暑さがぶり返しているようである。

 高校野球の終わった翌日、埼玉の暑い暑い街と云われる熊谷に行ってきた。

 暑い日中に、熊谷の駅前付近の筑波、銀座、星川、本町、そして市役所近くの宮町という町を、行ったり来たりしながら土地取引事例、賃貸事例を10件程見て歩き回った。

 太陽はギラギラ照りつける。

 温度は、35度Cを超えているのでは無いだろうかという暑さであった。

 翌日になって、ネットで気象庁の防災情報のアメダスの8月24日の熊谷の温度を見たら、私が熊谷市内をうろうろしていた11時〜15時半の気温(摂氏)は、下記であったようである。

        11時   31.1度 
                12時   33.0度
               13時      33.4度
                14時      34.7度
               15時      35.6度
                16時   35.9度

 埼玉熊谷は暑い所だ。

 熊谷の街を歩いていると、ビルの袖看板にやたらと弁護士事務所の看板が目につく。熊谷市には弁護士が多くいるようだ。

 ビルの日影になっている3人の奏でる乙女像が建つ黒川通りのベンチに座り、しばし休憩である。

 黒川通りは、黒川を挟んで緑道があり、所々にベンチがあり、格好の休み場所である。

 自動販売機で水ボトルを買い、ボトルの水を飲みながら、事例を見て歩いた。

 熊谷市は国道17号線が走っている。昔の中仙道である。

 次の事例地を見ようと国道17号線沿を歩いていると、「札の高札跡」の碑があった。

 その碑の傍に、熊谷市教育委員会の熊谷宿を説明する板が建っていた。

 その説明板によると、熊谷宿は、中仙道69宿のうち、日本橋から8番目の宿場であったという。

 我が故郷の近くの馬籠宿、落合宿、中津川宿は何番目であったか。

 日本橋を出て最初の宿が板橋、そして蕨、浦和、大宮、上尾、桶川、鴻巣と続き、次が熊谷宿である。

 宿場の名前を見ていると、池波正太郎原作の中村吉右衛門が演じる『鬼平犯科帳』に描かれる盗賊達の集まる宿場町の状況が、ついつい想い出されて来る。

 1800年の頃の熊谷宿は、東西9町6間(約992メートル)で、戸数937戸、人口3276人であったという。

 熊谷市教育委員会の熊谷宿説明板では、宿の長さを東西9町6間と記し、括弧書きで約992メートルと記す。

 メートル法換算では、

       11町=1200メートル
 
である。

   これから、

                  1200
               ────   =109.0909メートル                        
                   11

1町は、109.0909メートルということになる。

 1間は6尺である。

 メートル法換算では、

      33尺=10メートル

である。

 これから1尺は、

 
       10
            ─── =0.303030303メートル                            
       33

となる。

 1間は、

      6×0.303030303=1.81818メートル

である。

 それ故、9町6間は、

     9×109.0909+6×1.81818=992.727

となり、約992メートルである。

 なお、1町は1丁であり、町名に使われる1丁目、2丁目の「丁」である。

 本陣は2軒あった。

 その土地の広さは4960u、建物面積2281uという。

 本陣という旅館は、とてつもなく大きなものであったようだ。

 高札場の近くに、回転寿司の「かっぱ寿司」が目に入った。

 暑さにいささか参っており、凉と食を求めて飛び込んだ。

 店の中は大変涼しかった。

 カウンター席は空いていたが、家族等のボックス席はほぼ満席に近かった。

 カウンターに座ると、目の前を小さな新幹線列車が走る。左先の客が頼んだ注文寿司を運んでいる。

 真夏に回転寿司屋が繁盛しているとは、いささか驚いた。


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