2017年最後の田原塾は、2017年11月22日ホテルニューオータニの小さな部屋で開かれた。二人の弁護士の方も参加されていた。
今年最後の講話は、家賃評価において求められた各試算賃料の差額配分法賃料、スライド法賃料、利回り法賃料の調整の仕方と、そして評価額の決定についてであった。
賃料評価で、不動産鑑定士が陥り易い落とし穴がいくつかあるが、調整と決定のところで陥り易い「落とし穴」について話した。
私は、講話の会場にいつもより少し早めに着いた。
投資顧問会社に勤める不動産鑑定士が、久しぶりに田原塾に参加されていた。
仕事が相当忙しく、塾に参加する時間が無かったようである。
「お久し振り。」
と声をかける。
講話が始まる時間まで少し時間があった。
講話席に座っていると、声をかけた不動産鑑定士が、見覚えのある部厚い本を持ってきた。
著書『改訂増補 賃料<地代・家賃>評価の実際』(プログレス) であった。
「著書を買って下さったのか。
有り難うございます。」
と、私は謝意の言葉を送ったところ、
「妻が誕生日のプレゼントとして買ってくれました。」
と言う。
「エッ! 奥様が誕生日プレゼントしてくれたの。偉い奥様だ。」
「イャ、もっと勉強せょというメッセージの様です。」
と笑顔で云う。
「そうですか。しかし良い伴侶ではないですか。」
「有り難うございます。田原さん、サインをお願いします。」
と云って、著書を差し出す。
「鑑定は科学である 田原拓治 2017年11月22日」
2017年2月04日 1位 2017年2月18日 1位 2017年3月01日 1位 2017年5月06日 2位 2017年7月07日 7位 2017年10月06日 25位 2017年11月23日 94位 2017年11月28日 18:35 11位