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1712)Eva65号に論文「東京23区の賃貸マンション還元利回り」

 不動産鑑定評価の理論雑誌『Evaluation』65号(プログレス 2017年10月30日発行)に、「東京23区の賃貸マンション還元利回り」という論文を投稿した。

 『Evaluation』に論文を発表したのは久しぶりである。
 
 その論文は、23区各区の土地利用容積率を考慮して、各区の賃貸マンションの賃料、土地価格より、還元利回りを分析した論文である。
 
 23区住宅地の賃貸マンションの平均還元利回りは、3%と分析された。

 論文の具体的内容は、鑑定コラムに発表されているコラム9記事をつないだものに、若干書き加えたものである。

 その鑑定コラム記事とは、下記の記事である。

  1629)平成29年地価公示東京住宅地の価格
  1630)東京2DK家賃は下がっている(平成29年1月)
  1636)東京23区の土地の高度化の使われ方を示す容積率はどれ程か
  1637)建坪1uの賃料収入
  1638)賃貸マンションのレンタブル比
  1647)賃貸マンションの経費率
  1648)1u家賃対応の土地価格
  1649)1uの建物価格
  1650)東京23区賃貸マンションの還元利回りは2.1%〜6.0%

 分析結果の各区の賃貸マンションの還元利回りは、 鑑定コラム1650)に記してある。%水準でまとめると、下記である。

     6%台     中央区
          5%台     なし
     4%台     港区、新宿区
          3.5%〜4%      墨田区、江東区、渋谷区、
          3.0%〜3.5%    千代田区、文京区、台東区、品川区、豊島区、
          2.5%〜3.0%    荒川区
          2.0%〜2.5%  目黒区、大田区、世田谷区、中野区、杉並区、北区、
                        板橋区、練馬区、足立区、葛飾区、江戸川区

 『Evaluation』65号には、7編の論文が掲載されている。論文名のみ記すと、下記である。頁の順である。

 1.固定資産評価基準における鑑定評価の位置付けについて
                                         不動産鑑定士 水野雅夫

 2.東京23区の賃貸マンションの還元利回り 不動産鑑定士               桐蔭横浜大学客員教授 田原拓治
 3.「広大地の評価」から「地積規模の大きな宅地の評価へ」 税理士 不動産鑑定士 鵜野和夫
 4.大都市の木造密集地域のこれからを考える  第2回 木造密集地域の現状           不動産鑑定士               一級建築士  山口幹幸
第1章  我が国の都市防火と災害の歴史 株式会社アルテップ      楠亀典之
第2章  全国に広がる「木造密集地域」 株式会社アルテップ      中川智之
第3章  東京における木造密集地域の現状 大成建設株式会社理事     山口幹幸
 5.住宅金融専門会社の存在意義はあったか 第3回 元日本住宅金融株式会社 安井礼二
 6.ふたつのマンション法 第15回 弁護士               千葉大学名誉教授  丸山英気
 7.アマゾンのビジネスモデル 愛知工業大学教授 日・米公認会計士 岡崎一浩

 発行会社のプログレスの電話番号は、03-3341-6573 です。


  鑑定コラム1650)
「東京23区賃貸マンションの還元利回りは2.1%〜6.0%」

  鑑定コラム1960)「不動産鑑定理論雑誌『Evaluation』69号に論文掲載」


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