○鑑定コラム
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日本百貨店協会(会長 三越伊勢丹ホールディングス会長赤松憲氏)が、2018年の全国百貨店の売上高等を発表している。
それによると、売上高は、2018年は、5兆8870億円である。
10年前の2008年は、7兆3813億円である。
10年間の売上高の減少率は、
5兆8870億円
───────── = 0.798
7兆3813億円
▲20.2%の減である。
店舗数は2008年は、280店舗であった。2018年は219店舗である。
10年間の店舗数の減少率は、
219
───────── = 0.782
280
▲21.8%の減である。
売上高、店舗数は、10年間で、21%前後減少している。
従業員数を見ると、下記である。
2008年 101,466人
2018年 67,902人
従業員は、10年間で、
67,902人−101,466人=▲33,564人
33,564人減少している。
従業員の減少率は、
67,902人
─────── = 0.669
101,466人
▲33.1%の減少である。売上高の減少率、店舗数の減少率よりも、遙かに従業員数の減少率は大きい。
10年間とはいえ、33.1%の従業員の減少は大きすぎる。
激しい首切りが行われたという証拠の数値である。
3人に1人の従業員が職場を去っている。これを好景気と云えようか。
従業員の多くは、女性店員であろう。
その人々は、どの様な気持ちを持って職場の百貨店を去って行ったのであろうか。より良い条件の次の職場を見つけることが出来たであろうか。
どなたか、平成に生きた女性の姿を小説に描いて、後世に残してくれないであろうか。
鑑定コラム1929)「百貨店は衰退の道を歩むのか」
鑑定コラム1992)「伊勢丹府中店が閉店した」
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