アメリカ大統領のトランプ氏が、2019年5月25日(土)の午後5時過ぎに、羽田飛行場に降り立った。
4日間の日本訪問である。
目的は、令和の元号と共に日本の元首に即位した新天皇・徳仁天皇への挨拶と親睦を目的とした日本訪問である。
今上天皇になられた徳仁天皇が初めて国賓として会われるのが、アメリカのトランプ大統領である。
トランプ大統領は、中国に対して米国との貿易収支が著しくアンバランスであるとして強気の貿易交渉をしている。それにより世界の株価、経済状況に暗雲が垂れ込めている。又、南米からの移民政策を大きく変えようとしている。
トランプ大統領が、ツイッターで発する一言一句が、NYダウを動かし、世界の株式市場に大きな影響を与えている。
その人が日本に4日間滞在する。
トランプ大統領が日本に滞在した4日間の株価の動きを記しておく。
トランプ大統領が日本に来たのは、上記したごとく2019年5月25日・土曜日の午後5時過ぎである。日本の株式市場は休みである。
前日の2019年5月24日金曜日の東京株式市場の日経平均株価の終値は、21,117円22銭である。
各日の東証日経平均の終値を記す。
2019年5月27日(月) 21,182円58銭 前週末比 +65円36銭高
2019年5月28日(火) 21,260円14銭 前日比 +77円56銭高
28日の午後1時過ぎ、トランプ大統領は、羽田空港からエアーフオースワンで日本を離れた。
日本を離陸する前に、横須賀基地を訪れた。その時に、28日の朝、川崎市登戸で、登校中の小学生と父兄19人が死傷するという痛ましい事件が発生した。この事件に対して、トランプ大統領は、次のごとくのことを挨拶の中で述べた。
「私とファーストレディは、被害に遭われた方々に祈りをささげます。アメリカ国民は、日本の皆様とともにあります。」
2019年5月29日(水) 21,003円37銭 前日比 ▲256円77銭安
トランプ大統領の日本訪問に対して、東証日経平均株価は、
21,003円37銭(29日)−21,117円22銭(24日)=▲113円85銭安
の経済効果を見込んだ。
アメリカと中国との貿易摩擦による日本経済への影響、日本とアメリカとの貿易交渉のこれからの成り行き等が折り込まれた結果の株価であろうと判断出来る。
トランプ大統領が日本に来て、天皇陛下に会い、日本人の多くの人に会ったことによって、本来もっとあると思われた乖離が、訪日によって、これだけまでに縮まったという見方も有り得る。
鑑定コラム1914)「「平成・令和に渡る10連休明けの東証株価は▲656円14銭の暴落」
鑑定コラム1934)「令和元年になって1ヶ月と株価」
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