1984) 第4回定期借地権実態調査立ち上げの集いへの参加の誘い
借地借家法の改正に伴い新しい借地の形態として「定期借地権」制度が取り入れられた。
旧借地法の借地権は土地を貸したら、半永久的に戻してもらえないという不満が土地賃貸人にあった。
このゆがんだ旧借地法の借地権の形態を、借りた土地は、賃借期間が来たら必ず土地賃貸人に返すという形態として定期借地権制度が作られた。
制度発足当時は、なかなか普及しなかったが、時間を経るに伴い使い良さが理解され、現在では、新規に土地を貸す場合には、殆どが定期借地権で行われる様になった。
その時に問題になるのが、地代である。旧借地法に慣れ親しんできた人々にとって、全く新しい定期借地権の地代はどういう地代水準か分からない。
その定期借地権の地代を定期的に調べて発表して来た団体がある。その団体はNPO法人首都圏定期借地定期借家推進機構という団体である。
代表である理事長は、不動産鑑定士の勝木雅治氏である。
勝木氏は、上記団体を立ち上げ、今迄に3回の定期借地権の実態調査を「不動産鑑定士協会関東甲信会」と提携して行い、その調査結果を発表している。
不動産仲介業者が定期借地権を創設仲介する場合に、実態調査の結果を利用して定期借地権の地代を決めている。
不動産鑑定士が、定期借地権の地代の鑑定評価する場合には、上記機構の発表データを利用している。新規地代では定期借地権の地代を参考にする。
過去3回の定期借地権の実態調査は有意義なものであり、不動産取引の実務や不動産鑑定、コンサルタント等に利用されて来た。
多大な手間暇がかかることもあり、実態調査はしばらく途絶えていたが、調査の再開要望が多くあることから、同機構は、4回目の定期借地権の調査を始めることにした。
調査には多くの人々の協力が必要である。そのためその説明会を、「定期借地権の日」記念講演と併せて、全国の定期借地権機構に呼びかけて、第4回定期借地権実態調査の立ち上げの集いを下記の日時で開催するという。
趣旨に賛同される方、不動産鑑定士等の方は、2019年10月12日(土)開催の「第4回定期借地権実態調査説明会」に参加していただきたくお知らせいたします。
記
令和元年「定期借地権の日」記念大会
定期借地権実態調査実施説明会
日時:令和元年10月12日(土)13:30〜17:00(受付13:00)
会場:台東区民会館9階 特別会議室
(東京メトロ銀座線浅草駅 7番出口から徒歩5分)
主催:特定非営利活動法人 首都圏定期借地借家推進機構
1、開会宣言と開会挨拶 13:30〜13:45 理事長 勝木雅治
基調講演「新時代の定期借地権活用の可能性(仮題)」13:45〜14:45
獨協大学教授 小柳春市郎先生
休憩 14:45〜15:00
2、「定期借地権実態調査」実施についての説明、質疑応答 15:00〜16:00
理事長 勝木雅治ほか
3、閉会挨拶 副理事長 山下欽司 16:00〜16:05
4、懇親会 同会場で行う予定です。 16:10〜17:00
以上
連絡先 特定非営利活動法人 首都圏定期借地借家推進機構事務局
電話03-6356-7941 FAX03-6753-4712
E-mail info@teisyaku.jp
鑑定コラム1997)「関東甲信住宅地定期借地権の地代利回りは1.81%」
▲