○鑑定コラム


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ

2210)大阪ビジネスホテル料金と東京の料金の相関関係は87%(2020年2月〜2021年1月)

 2021年2月11日、12日の東京は、東京オリンピック組織委員会会長の森喜朗氏が、女性蔑視の発言で欧米の反感を買い、オリンピック開会5ヶ月前と云うのに、組織委員会会長を辞めると云う騒動が新聞・テレビを賑わしている。

 2021年1月の大阪駅近くのビジネスホテルの料金を調べた。

 調査日は2021年1月6日で、宿泊日は、2021年1月19日(火)とし、その日の宿泊料金を調べた。

 条件は、ビジネスホテル、朝食付 シングル、禁煙部屋とする。

 ホテル宿泊料金は、私がいつも使っているホテル予約ネットの「じゃらんnet」(リクルート)に発表されている宿泊料金とする。

 2021年1月19日の大阪のビジネスホテルの宿泊料の平均は、5,381円であった。

 今迄の最低の料金になった。

 大阪の12月料金は5,864円であったから▲8%の下落である。

 約30%値下げしたビジネスホテルもある。

 前月と同一のホテルは21である。

 そのホテル料金データで、料金DI値を求める。

     値上りホテル        1
     横ばい         7
          値下がり      13

1-13 DI値=──── ×100 = −57 21

 DI値は−57である。10月が+15、11月が-6、12月が+5、2021年1月が−57である。

 2020年12月の分析したコラムでは「8月の5600円台には戻らないが、6,000円を突破するには、しばらく現在の状況が続くのでは無かろうか。」と記したが、それどころか今迄の最低料金を記録する月になった。予測は外れてしまった。

 予測は難しい。

 今迄の1年間の調査結果を示す。
      2020年2月27日    7,221円
      2020年3月18日    7,066円
      2020年4月14日    7,144円
      2020年5月19日    7,509円
      2020年6月16日    6,682円
      2020年7月15日    6,298円
      2020年8月19日    5,636円
      2020年9月16日    5,754円
      2020年10月20日    5,904円
            2020年11月17日    5,750円
            2020年12月17日    5,864円

 下記に、調べた大阪駅近のビジネスホテル宿泊料金・変動率一覧を記す。


番号 ホテル名 令和2年12月17日a 令和3年1月19日b 変動率 b/a-1
1 ヴィアイン梅田 5190 4318 -0.168
2 大阪新阪急ホテル 6954 6954 0.000
3 ホテルユニゾ大阪淀屋橋 4293 4000 -0.068
4 ホテルコルディア大阪 6818 5624 -0.175
5 スーパーホテル梅田肥後橋 4163 3618 -0.131
6 ホテルピナリオ梅田 6000 4181 -0.303
7 ハートンホテル北梅田 6836 6836 0.000
8 大阪第一ホテル 6000 6000 0.000
9 アパホテル大阪梅田 4272 4545 0.064
10 新阪急ホテルアネックス 6600 6000 -0.091
11 梅田OSホテル 5600 5600 0.000
12 三井ガーデンホテル大阪淀屋橋 5209 4936 -0.052
13 東横イン淀屋橋駅前 5818 4936 -0.152
14 ホテル関西 3909 3636 -0.070
15 ホテル法華クラブ大阪 5609 5609 0.000
16 ホテルイルモンテ 5454 5000 -0.083
17 ホテルモントレ大阪 8363 8000 -0.043
18 大阪東急REIホテル 6210 5760 -0.072
19 ホテル京阪 淀屋橋 4654 4654 0.000
20 ホテルブラザオーサカ 5909 5909 0.000
21 ホテル阪神 大阪 9300 8000 -0.140
22 東急ステイ大阪本町   5727  
23 相鉄フレッサイン大阪淀屋橋   3909  
  平均   5381  
  標準偏差   1249  
  変動係数   0.232  


 ビジネスホテル料金を調べ始めて1年経ったこともあり、東京の東京駅周辺のビジネスホテル料金と大阪駅周辺のビジネスホテル料金の関係を分析して見る。

 両都市のビシネスホテル料金を対比すると、下記一覧表である。

 あり得ない事が生じている。

 大阪のビジネスホテル料金が、東京の料金を上回った月が生じている。

 2020年7月、9月と10月の料金である。例え3ヶ月とは云え、この現象は特異すべきことであり、記憶しておいて良いことである。記録しておいて良いことと私には思われる。

 帝国ホテルの東京本社の客室料金が、大阪支店ホテルの料金より安くなる事は有り得るのか。あり得ない事が2020年7月、9月と10月の東京と大阪のビジネスホテル料金で生じている。


年月 東京 円 大阪 円
2020年2月 10498 7221
2020年3月 9737 7066
2020年4月 9988 7144
2020年5月 8122 7509
2020年6月 6760 6682
2020年7月 6152 6298
2020年8月 5981 5636
2020年9月 5156 5754
2020年10月 5746 5904
2020年11月 6196 5750
2020年12月 6038 5864
2021年1月 5572 5381


 大阪ビジネスホテル料金をY、東京のビジネスホテル料金をXとして、グラフにプロットすると下図である。




東京と大阪のホテル料金




 XYの関係式を求めると、
               Y=3958.11+0.334X
                     r=0.87
 東京の料金に1/3を掛けて4000円を加えたのが、大阪のビジネスホテルの料金と云える。


  鑑定コラム2128)「2020年8月大阪のビジネスホテル料金は京都より安くなる」

  鑑定コラム2163)「2020年9月大阪のビジネスホテル料金は5,754円 8月より+2%」

  鑑定コラム2170)「2020年10月大阪のビジネスホテル料金は5,904円 底を脱した」

  鑑定コラム2188)「2020年11月大阪のビジネスホテル料金は5,750円 前月比▲3%ダウン」

  鑑定コラム2190)「2020年12月大阪のビジネスホテル料金は5,864円 前月比+2%アップ」

  鑑定コラム2211)「大阪のコロナ感染者数とビジネスホテル料金の関係」


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ