前日(2021年5月16日 現地時間)、 フェンウエイ球場での大リーグボストンレッドソックス対アナハイムエンゼル戦において、大谷翔平はDHの3番打者で出場した。1打席はエラーで出塁したが、他3打席は三振となり、さえなかった。
エンゼルスは4対5の1点差で負けていた。
9回表、2アウトになり2番のトラウトが出塁した。3番の大谷の5度目の打席が回ってきた。
大谷は、見逃しのストライクとフアウルで2ストライクとなった。
絶対絶命の土壇場である。空振りすれば三振で試合終了となり、エンゼルスの負けとなる。
東海岸1位のレッドソックスの投手は、レッドソックスの守護神であるクローザーのバーンズである。今迄19試合に投げ9セーブ、防御率2.66の好投手である。
バーンズが決め球の外角低めの150qを越えるボールを投げると、大谷は泳ぐごとく姿勢で、ボールを右手1本で最後はしゃくり上げるごとく上に振り抜いた。ボールは高く舞い上がった。
泳ぐ様な姿勢で、最後は右手1本のスイングだったため、私は左翼の凡フライと思った。
しかし、ボールはぐんぐん伸び、フェンウエイ球場名物の高さ11メートル余のグリーンモンスターと呼ばれる左翼外野フエンスを飛び超えて、左翼外野席に飛び込んだ。
逆転2ランホームランである。ホームラン12本目である。
あのスイングでホーランになるとは!。大谷のバットスイングの力の強さに驚く。並の力ではない。
エンゼルスのベンチの中は大騒ぎである。エンゼルスはその回の裏、レッドソックスの攻撃を必死に止め、6対5で勝利した。
一夜明けて、2021年5月17日(現地時間、日本時間5月18日)エンゼルスは、東海岸のボストンから西海岸のホームグランドに戻ってきた。
対戦相手は、クリーブランドインディアンスである。
2回、走者二人を塁において、3番DH出場の大谷は、2ストライク後、肩より少し高めインコースに来たボール球と云える150q/時を越える直球をフルスイングした。
ボールは弾丸のごとく右翼外野席ポール際に飛び込んだ。
13号3ランホームランである。地元ファンは、大谷のホームランを見て大喜びである。
大リーグホームラン本数1位である。
日本人である私も、まさか日本人がシーズンの途中であるとはいえ、大リーグホームラン争いのトップに日本人がなるとは夢にも思っていなかった。
うれしくなる。
新型コロナウイルス対応のお粗末な政府、地方公共団体、日本医師会に愛想を尽かし、加えてコロナワクチン接種の電話予約がさっぱり繋がらないおかしなやり方に、イライラは積もり半端怒っていた。
それを大谷選手が吹っ飛ばしてくれる。
元気付けてくれる。
大谷は、現在の大リーグを代表するホームラン打者であるニューヨークヤンキースの中心打者のジャッジの12本を抜いて、13本のホームランを打ち大リーグのホームラントップである。
それを知れば、益々嬉しくなる。
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