武漢発の新型コロナウイルスの感染拡大に拠って、外食産業は大きな売上高減等の被害を受けた。
その中でも、特にパブレストラン・居酒屋が経営的に激しい被害を受けている。
一般社団法人日本フードサービス協会が発表する『外食産業市場動向調査・2021年(令和3年11月度結果)』によると、パブレストラン・居酒屋の対前年同期比の売上高は96.8%である。
売上高が対前年比の96.8%であるならば、売上高はほぼ元の売上高に戻っているでは無いのかと考えがちである。
しかし比較する対前年同月比の売上高が100%であれば、それの96.8%となるから、売上高はほぼ元に戻ったと云えるが、前年同月の2020年11月の売上高は、その前の年の同月の57.2%であったとしたらどういうことになるのか。
2021年11月のパブレストラン・居酒屋の売上高は、
0.572×0.968≒0.552019年11月の売上高の55%と云うことになる。
対前年同月比 | |
年月 | 売上高 % |
2020年1月 | 101.0 |
2020年2月 | 94.5 |
2020年3月 | 56.7 |
2020年4月 | 8.6 |
2020年5月 | 10.0 |
2020年6月 | 39.9 |
2020年7月 | 47.2 |
2020年8月 | 41.0 |
2020年9月 | 51.1 |
2020年10月 | 63.7 |
2020年11月 | 57.2 |
2020年12月 | 39.1 |
2021年1月 | 25.1 |
2021年2月 | 29.3 |
2021年3月 | 60.3 |
2021年4月 | 304.9 |
2021年5月 | 102.7 |
2021年6月 | 41.3 |
2021年7月 | 61.5 |
2021年8月 | 31.2 |
2021年9月 | 19.6 |
2021年10月 | 69.2 |
2021年11月 | 96.8 |