○鑑定コラム


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ

2425)　大阪のビジネスホテル料金2020年2月の料金を超えた　2022年6月

　2022年6月5日に、2022年6月16日(木)の大阪駅周辺のビジネスホテル宿泊料金を調べた。

　条件は、ビジネスホテル、朝食付　シングル、禁煙部屋とする。

　ホテル宿泊料金は、私がいつも使っているホテル予約ネットの「じゃらんnet」(リクルート)に発表されている宿泊料金とする。

　大阪駅周辺の2022年6月16日のビジネスホテルの料金、前月比、料金DI値は、下記のとおりである。

                 宿泊費       前月比      料金DI値
　　　大阪   　  7,335円　 　 +8％　　　   +42
　大阪駅周辺のビジネスホテル料金は、令和元年(2019年)7月は、9.212円であった。新型コロナウイルス感染が全くない時期のホテル料金である。

　令和2年(2020年)2月は、7,212円になった。新型コロナウイルス感染が日本に上陸し、広がり始めた月である。

　その後、2021年9月には、5,162円にまで落ち込む。この料金が最低金額である。

　2022年1月は6,576円、2月は5,993円と落ち込むが、3月は6,513円、4月は6,826円、5月は6,810円となる。

　そして6月は7,000円台になり、なんと7,335円になる。

　武漢発の新型コロナウイルスが日本に上陸したのは2020年2月である。瞬く間に日本全国に伝播した。感染防止のため人の行き来が制限され、大阪のビジネスホテルは、7,212円となってしまった。

　約2年半後の2022年6月の大阪駅周辺のビジネスホテル料金は、7,335円となった。

　2020年2月の料金7,212円を超えた。

　ビジネスホテルの2022年6月の料金が、2020年2月の料金を超えたということは、武漢発新型コロナウイルス感染の感染力を見極め、大阪の経済はコロナウイルスが大阪経済に与えた打撃の影響を乗り越えて動きだし、大阪へのビジネスマンの来阪が増えだし、それがホテル料金に現れて来たと云うことか。とすれば、この数値の示す事実は大きい。

　コロナウイルスの与えた打撃を、日本経済はいつ乗り越えるのかと、私はその時期到来を待っていた。

　どこかの経済の研究機関が新聞発表するのでは無かろうかと思い、待っていた。

　思いも掛けず、ビジネスホテル料金が、その端緒を具体的数値で示してくれた。まさかビジネスホテル料金が教えてくれるとは予想もしていなかった。

　大阪の経済は、2022年6月にコロナウイルスの経済打撃を乗り越えたことになる。今後数ヶ月は上下を繰り返すであろうが、峠を越えようとしている時期にあるということが分かった。先への希望が見えて来た。

　大阪駅周辺の6月のホテル料金のDI値は+42である。
　　　　　　値上げ　　　 17ホテル
            据置　　　 　 3ホテル
　　　　　　値下げ　　　　6ホテル
である。

　料金1万円を越えるホテルが４つ出現した。
　　　　　　リーガロイヤルホテル　　　　11,900円
　　　　　　ホテルグランビア大阪　　　　11,700円
　　　　　　ホテルモントレ大阪　　　　　11,500円
　　　　　　大阪第一ホテル　　　　　　　10,860円

　前月比20％以上料金値上げのホテルは５つ出た。
　　　　　　ヴィアイン梅田　　　　　　33.5％
            アインズイン梅田東　　　　23.5％
　　　　　　リーガロイヤルホテル　　　21.4％
　　　　　　ホテルユニゾ大阪梅田　　　20.6%
            スーパーホテル梅田肥後橋　20.0%

　大阪駅周辺のホテルの料金推移グラフは下記である。




 大阪ビジネスホテル料金2022年6月




　下記に、2022年6月16日の大阪駅周辺のビジネスホテル料金分析一覧表を記す。

番号 ホテル名 令和4年5月18日a 令和4年6月16日b 変動率 b/a-1
1 ヴィアイン梅田 6120 8170 0.335
2 ホテルユニゾ大阪淀屋橋 6410 5600 -0.126
3 スーパーホテル梅田肥後橋 5500 6600 0.200
4 ホテルピナリオ梅田 6120 6000 -0.020
5 ハートンホテル北梅田 7600 8010 0.054
6 アパホテル大阪梅田 5272 5799 0.100
7 三井ガーデンホテル大阪淀屋橋 6013 5728 -0.047
8 ホテル法華クラブ大阪 6700 7220 0.078
9 大阪東急REIホテル 7040 7040 0.000
10 ホテル京阪　淀屋橋 5500 6000 0.091
11 ホテルブラザオーサカ 6500 7000 0.077
12 ホテルグランビア大阪 10700 11700 0.093
13 ホテルルートイン大阪本町 6100 7300 0.197
14 くれたけイン大阪堺筋本町 5050 5350 0.059
15 ユンゾイン大阪北浜 4718 4638 -0.017
16 ホテルモントレ大阪 10600 11500 0.085
17 アインズイン梅田東 5750 7100 0.235
18 アパヴィラホテル淀屋橋 6000 6000 0.000
19 大阪新阪急ホテル 6831 7227 0.058
20 東横イン大阪梅田東 6300 6300 0.000
21 新阪急ホテルアネックス 6688 6479 -0.031
22 ホテルコルディア大阪 7380 7605 0.030
23 大阪第一ホテル 9260 10860 0.173
24 ホテルユニゾ大阪梅田 5530 6670 0.206
25 リーガロイヤルホテル 9800 11900 0.214
26 大阪グランベルホテル 7580 6910 -0.088
  平均   7335  
  標準偏差   1986  
  変動係数   0.271  


　　鑑定コラム2289)　「野戦病院を造れ　何故造らないのか」

　　鑑定コラム2343)　「京都のビジネスホテル経営者は現金だ　　2021年12月」

　　鑑定コラム2305)　「何故急激に武漢発新型コロナウイルス感染者は激減したのか」

　　鑑定コラム2418)　「東京のビジネスホテル料金　前月比▲3％　2022年6月」

　　鑑定コラム2420)　「名古屋に１万円のビジネスホテルが出た　2022年6月」

　　鑑定コラム2424)　「京都のビジネスホテル料金6001円　前年同月比+10％　2022年6月」

　　鑑定コラム2433)　「アパホテル大阪梅田料金　前月比58.9%高　2022年7月」


▲

フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ