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2305) 何故急激に武漢発新型コロナウイルス感染者は激減したのか

 東京の武漢発新型コロナウイルスの感染者が急激に減少している。

 2021年6月20日〜9月26日迄の東京の感染者数の変化の動きは、下記のごとくである。

     2021年6月20日    376人
     2021年8月13日   5,773人
     2021年9月26日    299人
 
 各日ごとの感染者数は、後記に記すが、クラフで変動推移を示す。

 1日ごとの感染者数の推移グラフは、下記である。




東京ウイルス感染各日2021年9月26日




 2021年8月13日に最高感染者数になるが、6月20日の376人の感染者数から最高感染者数の5,773人に増加するまでの日数は43日である。

 最高の5,773人から299人に減少するまでの日数は44日である。
 
        376人  →  5,773人    43日
        5,773人 →   376人    44日
 
 左右対象の正規分布グラフであるとは必ずしも云えないかもしれないが、ほぼ正規分布の感染者数増減の形態にあると云える。

 7日平均のグラフは下図である。




東京ウイルス感染7日平均2021年9月26日




 7日平均のグラフで見れば、正規分布の型に近いと判断出来るであろう。

 政府は東京オリンピック開催(2021年7月23日〜 2021年8月8日)のために、コロナウイルス感染者数を抑えるとして、三密政策を強化した。

 飲食店の営業短縮・休業、酒類の提供の禁止を飲食店に要請し、多くの飲食店はそれに従ってきた。

 東京オリンピックは、無観客で開催された。選手は毎日PCR検査をしていた。

 多くでは無いが陽性者が見つかっていた。

 オリンピックに引き続いて、東京パラリンピックが2021年8月24日〜 2021年9月5日迄開かれた。これも無観客で開催された。

 武漢発新型コロナウイルスの感染を防止するために、東京を含む幾つかの地方自治体は、2021年7月13日〜9月30日まで緊急事態宣言が出され、都民及び関係地方自治体の住民の行動の制限規制がなされた。

 その間に政府は新型コロナワクチンの接種を積極的に行い出した。

 65歳以上は全員接種を目標とし、国民全体では5割以上のワクチン接種目標として、菅首相が音頭をとって接種促進の政策を進めた。

 感染者増加は、人々が集まる(このことを「人流」という新語をつくり表現した。余りよい言葉とは思えない。)ことによって発生するからと専門家、政府はさかんに云って来た。

 都民の多くは、緊急事態宣言と人流抑制の政策に協力してきた。しかし余りの長い抑制政策に都民の少なからぬ人は我慢出来ず、都心繁華街の「人流」は、必ずしも減少せず、土曜日、日曜日には大幅に増加している。

 この現象が、コロナ感染症の専門家及び政府の云うこととの矛盾を、計らずも証明する事になった。

 人流が増えているのに、コロナ感染者は大幅に、それも半端でない減り方、前週に比較して40%減とか、50%減しているのでは無いのか。それはおかしいでは無いのかと気づき始めた。

 ネットのヤフーニュースの読者コメント欄には、下記のごとくの痛烈な専門家、都・政府及びマスコミへの批判が載り始めた。

 何故急激に感染者が減ったのか原因を説明して欲しい。

 人流とコロナ感染とは、元々無関係ではなかったのか。

 人流とコロナ感染とは、関係があると云うのであれば、その関係を具体的に分かり易く説明し、証拠を示して立証してくれないか。

 人流とコロナ感染とは、関係があると云うのであれば、通勤の満員電車に乗っている人は全員が感染し、感染者は膨大な人数になるはずであるが、その様な話は聞かなかった。

 人流と三密を避けろと云うが、通勤の満員電車の混み具合に付いては、学者も専門家もマスコミも全く触れない。これはどういうことなのか。

 もし無関係であったとしたら、飲食店は、する必要の無い営業停止等をさせられて、大変な迷惑を被ったことになる。

 テレビに出て人流を減らさないと医療が崩壊する、崩壊すると脅していた大学病院の教授という名の人々は、専門家と云うけれど本当に専門家なのかという批判も出始めた。

 専門家であるならば、44日間で5,700人から300人に急激に減少した理由を数値を使って分かり易く、具体的に論理的に説明してくれないかと云出す人が現れだした。

 ワクチン接種が50%以上行き渡ったから減少したというのであれば、言葉で無く、それを数値・算式で示してその相関関係を明確に証明してくれないか。

 科学的証明をやろうともせず、口先だけで、感染者5,700が300人に減少したというのはワクチン接種が行き渡ったことにによるものと主張することは、専門家としては失格であるという批判も続く。

 その様な説明しかできない人は、専門家では無いから、もう専門家面してテレビに出て来るなと激しい批判をあびせる。

 ヤフーコメントには、上記のごとくの疑問・批判が多く寄せられている。それは一般国民の偽らざる考えの発露である。

 無知な人々の愚かな発言であると小馬鹿にしてはいけない。

 専門家、政治家は真摯に耳を傾けるべきである。
 
 44日間で1日の感染者が5,700人から300人と約5%に減ると云うことは、ワクチン接種の影響もあるであろうが、ワクチン接種だけでは説明が出来ない。

 そしてその減少が、近似的に正規分布になっているということになると、それは新型コロナウイルスの方に多く原因がありそうである。

 というのは、自然現象、社会現象、人間の行動現象は、多くのデータを集めて統計分析すると、分布は何故か正規分布になる。

 何故そうなるのか、数理統計学者は長い間研究しているが、未だ原因は分からない。分からないが、そうなるから正規分布で現象を分析処理している。

 武漢発の新型コロナウイルスも、コウモリの中では生きられていたが、それ以外の世界に出て、ウイルスを感染増加させたが、遺伝子の何度かの転写・変異を限度にしてウイルス増加の仕組みは止まり、自壊するという機能を内臓しているのであろうか。

 コロナ感染者の急激な減少の現象について、唯一ウイルスの遺伝子の自壊作用を主張されているのは、東京大学の児玉龍彦教授である。

 但し、児玉龍彦教授が上記のごとく述べられているのではない。上記ウイルスの遺伝子の自壊作用の文章及び内容は私が勝手に述べているものである。

 コロナウイルスの増加と減少の状況が正規分布化していることを考えると、私は児玉龍彦教授のウイルス遺伝子の自壊作用説に共鳴する。

 ウイルス増加は止まるという仕組みの機能を内蔵していたとしても、ゼロにする機能迄内臓していることは無いであろうから、生き残ったウイルスが再び感染拡大の動きを起こす事も充分考えられる。

 再びの正規分布の形態化のコロナ感染が引き起こされるのであろうか。

 いずれの日にか世界のどこかの優れたコロナウイルス研究者が、コロナウイルスの感染拡大、縮小のメカニズムを解明してくれるであろうと期待する。

 2021年6月20日〜9月26日迄の東京の武漢発新型コロナウイルス感染の各日の感染者数一覧を下記に記す。NHK発表の数値である。


年月日 感染者数
2021年6月20日 376
2021年6月21日 236
2021年6月22日 435
2021年6月23日 619
2021年6月24日 570
2021年6月25日 562
2021年6月26日 534
2021年6月27日 386
2021年6月28日 317
2021年6月29日 476
2021年6月30日 714
2021年7月1日 673
2021年7月2日 660
2021年7月3日 716
2021年7月4日 518
2021年7月5日 342
2021年7月6日 593
2021年7月7日 920
2021年7月8日 896
2021年7月9日 822
2021年7月10日 950
2021年7月11日 614
2021年7月12日 502
2021年7月13日 830
2021年7月14日 1149
2021年7月15日 1308
2021年7月16日 1271
2021年7月17日 1410
2021年7月18日 1008
2021年7月19日 727
2021年7月20日 1387
2021年7月21日 1832
2021年7月22日 1979
2021年7月23日 1359
2021年7月24日 1128
2021年7月25日 1763
2021年7月26日 1429
2021年7月27日 2848
2021年7月28日 3177
2021年7月29日 3865
2021年7月30日 3300
2021年7月31日 4058
2021年8月1日 3058
2021年8月2日 2195
2021年8月3日 3709
2021年8月4日 4166
2021年8月5日 5042
2021年8月6日 4515
2021年8月7日 4566
2021年8月8日 4066
2021年8月9日 2884
2021年8月10日 2612
2021年8月11日 4200
2021年8月12日 4989
2021年8月13日 5773
2021年8月14日 5094
2021年8月15日 4295
2021年8月16日 2962
2021年8月17日 4377
2021年8月18日 5386
2021年8月19日 5534
2021年8月20日 5405
2021年8月21日 5074
2021年8月22日 4392
2021年8月23日 2447
2021年8月24日 4220
2021年8月25日 4228
2021年8月26日 4704
2021年8月27日 4227
2021年8月28日 3581
2021年8月29日 3081
2021年8月30日 1915
2021年8月31日 2909
2021年9月1日 3168
2021年9月2日 3099
2021年9月3日 2539
2021年9月4日 2362
2021年9月5日 1853
2021年9月6日 968
2021年9月7日 1629
2021年9月8日 1834
2021年9月9日 1675
2021年9月10日 1242
2021年9月11日 1273
2021年9月12日 1067
2021年9月13日 611
2021年9月14日 1004
2021年9月15日 1052
2021年9月16日 831
2021年9月17日 782
2021年9月18日 862
2021年9月19日 565
2021年9月20日 302
2021年9月21日 253
2021年9月22日 537
2021年9月23日 531
2021年9月24日 235
2021年9月25日 382
2021年9月26日 299


  鑑定コラム2274) 「東京武漢コロナウイルス感染者数 2021年4月1日から6月25日まで」

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 下記鑑定コラムに、児玉龍彦教授の名前が出て来ます。

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  鑑定コラム2564) 「東京新宿の放射線量は0.0359マイクロシーベルト 2023年3月15日」


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