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2437) 2022年7月の4都市ビジネスホテル料金分析を終えて

 東京、名古屋、京都、大阪駅周辺のビジネスホテルの2022年7月料金の分析を終えた。分析結果について少し述べたい。

 最も分析して印象に残ったことは、4都市駅周辺のビジネスホテル料金に、1万円台のホテルが出てきたことである。

 1万円の料金のホテルが出てきたと云うことは、その需要があり、利用する人が居るから出現しているのである。

 東京駅周辺は、以下の8ホテルである。

         アパホテル銀座京橋       10,200円
         ホテルインターゲート東京京橋  11,360円
     ホテルグレイスリー銀座     13,080円
     秋葉原ワシントンホテル     11,480円
     ホテルサンルート銀座      10,500円
         パールホテル八重洲       12,650円
         銀座グランドホテル       11,730円
     ホテルモントレ銀座       12,850円

 大阪駅周辺は、以下の4ホテルである。
     リーガロイヤルホテル      14,900円
     ホテルグランビア大阪      12,700円
     ホテル阪神大阪         11,286円
     ホテルモントレ大阪       10,900円
   
 京都駅周辺は、以下の4ホテルである。
     都ホテル              17,900円
     リッチモンドホテルプレミア京都駅前  12,200円
          ホテル京阪 京都グランデ      11,100円
     京都新阪急ホテル          10,710円

 名古屋駅周辺は、以下の2ホテルである。
          ホテルサンルートプラザ名古屋    10,150円
     名鉄グランドホテル         10,710円

 1年前の2021年7月には、各都市のビジネスホテルの料金が1万円台にあるのは、一つも無かった。そして2021年7月の各都市のビジネスホテルの最高料金のホテルは、下記であった。

   東京   8,000円   東横イン東京大手町A1
      大阪   8,442円   ホテル阪神大阪
   京都   8,160円   リッチモンドホテルプレミアム京都駅前
   名古屋  7,800円   東横イン名古屋駅前新幹線口

 1年の時の経過で、かくもビジネスホテルの料金は変化するものか。統計を取って振り返って見て驚く。

 ビジネスホテル料金の変動は、時の経済の変動に左右されているということは当然である。この時期の最大の要因は、新型コロナウイルス感染の要因であったと思われる。

 最大の要因である4都市の属する地域の新型コロナウイルス感染者数の比較をして見る。2021年7月と2022年7月の一日の最高感染者数の比較をする。数値はNHK調べである。東京は東京都、大阪は大阪府、京都は京都府、名古屋は愛知県の感染者数である。()内は月日である。

                  2021年7月                2022年7月
   東京     4,143人(7/31)             40,406人(7/28)
      大阪         329人(7/31)             25,745人(7/26)
      京都         199人(7/31)              5,491人(7/27)
      名古屋       287人(7/31)             15,675人(7/26)

 コロナウイルス感染者数は、2022年7月の感染者数は、2021年7月の感染者数と比較にならない程に増加している。

 一般的に考えれば、コロナウイルス感染数が多ければ、人の交流は感染を避けて少なくなり、人の交流が少なくなれば、ビジネスホテルに泊まる人も減り、それに伴い、ホテル料金も値下がりすると考えられる。

 新型コロナウイルスが日本に上陸し、感染が拡大するに連れてビジネスホテルの料金が下がってきたのは、上記の経済論理によっていた。

 しかし、上記2021年7月と2022年7月の感染者数とホテル料金1万円台のホテル数の出現の状況を見ると、それまでの経済論理が通じない状況のようである。

 ここ1年間に、コロナウイルス非感染の特効薬が発見された訳でも無い。

 となると、コロナウイルス感染に対する人々の考え方、対処の仕方が大幅に変化したと解釈しないと、上記の現象の説明がつかない。

 人々は変化し、経済は動き進む。

 4都市の駅周辺にあるビジネスホテル料金の分析から見える日本経済の一断面の動きと人々の変化である。


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