○鑑定コラム


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ

2519) ビジネスホテル業界は新型コロナウイルス感染の影響を乗り越えた 2022年11月

 2020年2月、中国武漢発の新型コロナウイルスが日本に上陸し、瞬く間に日本全国に感染拡大した。

 その感染拡大により、日本の多くの産業生産、経済活動が滞り、低滞が生じた。

 国民は日常生活に多くの不便を被り、感染の犠牲になって亡くなる人も出て来た。

 ビジネスホテル業界も、人の行き来が少なくなり、売上高が激減し、多大な影響を受けてきた。倒産するホテルも出てきた。

 2020年2月から東京、大阪、京都、名古屋駅周辺のビジネスホテル料金を毎月調査して来た。

 ビジネスホテル料金が、新型コロナウイルス感染拡大によってどの様に影響を受けるか知るためである。

 ビジネスホテルの料金の調査を興味の為だけに行っている訳ではない。

 元々の理由は、ホテルの不動産の価格は、売上高に密接に関係しているので、その為にホテルの鑑定評価の依頼があった場合に使えるであろうと思っていたのである。

 あいにく、新型コロナウイルス感染拡大以後、ビジネスホテルの鑑定評価の依頼は一件も無く、毎月の料金の調査は、その面から見れば徒労に終わったが。

 東京、大阪、京都、名古屋駅周辺のビジネスホテル料金の、2020年2月の料金と2022年10月、11月の料金を記すと、下記である。


地域 2020年2月料金 円 a 2022年10月料金 円 2022年11月料金 円 2022年10月+11月の平均 b b/a
東京駅周辺 10498 10370 13584 11977 1.141
大阪駅周辺 7212 8857 10790 9824 1.362
京都駅周辺 7441 8553 15843 12198 1.639
名古屋駅周辺 7518 8987 8689 8838 1.176
平均         1.330


 2020年2月は武漢発新型コロナウイルスが日本に上陸し、日本全国に感染が拡大した月である。

 その時の東京のビジネスホテル料金は10,498円、大阪は7,212円、京都は7,441円、名古屋は7,518円であった。

 その2020年2月のビジネスホテルの料金は、東京を除く3つの都市は2022年10月の料金は越えていた。東京は2022年11月に越えた。

 2022年11月に、ビジネスホテル業界は新型コロナウイルス感染による事業影響を乗り越えたと云える。

 各年の2022年10月料金と11月料金の平均値と2020年2月の料金の割合を求めると、下記である。算式は (2022年10月料金と11月料金の平均値÷2020年2月の料金=割合) である。

   東京駅周辺ビジネスホテル料金       1.141
      大阪駅周辺ビジネスホテル料金       1.365
      京都駅周辺ビジネスホテル料金       1.639
   名古屋駅周辺ビジネスホテル料金     1.176
             平均                        1.330

 上記割合は1.0を超えている事から、ビジネスホテル業界は、2022年11月に新型コロナウイルス感染による業務影響を乗り越えたと判断出来る。

 乗り越えるのに約2年9ヶ月かかった。ビジネスホテル業界は、企業存続の危機に会いながら、良く耐え、困難を乗り越えた。

 業界は、この困難を乗り越えたことによって、より強い企業体になっていくのでは無かろうかと私は思う。

 下記に、各都市のビジネスホテルの2020年2月〜2022年11月迄の料金の推移グラフを記す。

(東京)


2022年11月東京ビジネンホテル料金推移グラフ



(大阪)


2022年11月大阪ビジネンホテル料金推移グラフ



(京都)


2022年11月京都ビジネンホテル料金推移グラフ



(名古屋)


2022年11月名古屋ビジネンホテル料金推移グラフ



  鑑定コラム2507)「東京ビジネスホテル料金凄まじい値上り 13584円 2022年11月」

  鑑定コラム2508)「大阪ビジネスホテル料金最高金額になる 10790円 2022年11月」

  鑑定コラム2513)「京都2022年11月ビジネスホテル料金 15,843円」

  鑑定コラム2515)「2022年11月 名古屋のビジネスホテル料金は8689円 対前月比▲3%」


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ