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2730) 為替変動と不動産価格

 2024年5月22日9:27 の米1ドルに対する日本円は、日本経済新聞のウエブの為替レートでは、156.207円である。

 4年前の2020年5月22日の為替は如何ほどであったか。

 みずほ銀行のホームページで過去の為替レートを調べると、電信売相場(TTS)米1ドル=108.75円であった。

 4年間で、日本円は米1ドルに対して、

                     108.75
                   ────   = 0.696≒0.70                        
                     156.207

3割安くなっている。

 マンション価格等の情報提供会社の株式会社不動産経済研究所が、昨日の2024年5月21日に発表した『首都圏 新築分譲マンション市場動向 2024年4月』 (https://www.fudousankeizai.co.jp/share/mansion/591/m6e2wwdvy.pdf) によれば、東京23区の新築分譲平均価格は、9168万円である。1年前の価格に比して▲22.1%とある。

 1年前の2023年4月の東京23区の新築分譲マンションの価格は、
       9168万円÷(1-0.221)=11769万円
1億1769万円と云うことになる。

 東京23区の新築分譲マンションの価格が1億円であったとする。

 日本人が購入する時には、1億円の金額を支払う。

 外国人が、ドルを円に交換して、同じ1億円のマンションを買う場合、

                     108.75
         1億円  × ────   = 6962万円                           
                    156.207

6962万円で購入出来る事になる。

 日本円の為替レートが安くなると云うことは、日本の不動産をタタキ売りしていることにもなる事を意味する。


  鑑定コラム2729)
「増え続ける不動産業貸出額 過去最高更新14.5兆円」

  鑑定コラム2750)「2024年7月11日 日本政府円買い為替介入 161円→157円」


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