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野村不動産アーバンネットが、2007年7月27日に、2007年7月1日現在の東京区部51地点の住宅地の価格を発表した。
3ヶ月毎に、同社が調査して発表している住宅地価価格動向である。
それによれば、2006年7月1日〜2007年7月1日までの1年間で、上昇した場所と上昇率は次のごとくである。
1位 文京区千駄木2丁目(千駄木駅) 55.6%
2位 豊島区南長崎1丁目(駒込駅) 50.0%
2位 渋谷区神宮前4丁目(表参道駅) 50.0%
3位 港区南麻布5丁目(広尾駅) 46.6%
4位 新宿区矢来町(神楽坂駅) 44.7%
5位 渋谷区大山町(代々木上原駅) 42.9%
上記上昇率を見ると、都内の住宅地は依然として年率50%程度の上昇を示しているのかと思われるかもしれないが、表参道、広尾を除けば、上記地域は住宅地としては都内にあっては超高級住宅地の地域ではない。つまり番町、青山、麻布、松涛、田園調布等の都内の超高級住宅地の価格は上がるだけ上がり、その後追いのごとく2番手、3番手の住宅地の価格が上がっていると考えられるのではなかろうか。
直近の3ヶ月、6ヶ月の変動率を見ると、価格が同じもの、つまり変動率0%のものが増えている。
変動率0%の地点数を数えると下記のごとくである。
1年前 1件
6ヶ月前 8件
3ヶ月前 30件
1年前には変動率0%のものが、51地点の中で、1個所しかなかった。
それが3ヶ月前、即ち2007年4月1日の調査の価格と2007年7月1日の調査の価格が同じものが30地点となったのである。
前記上昇率上位5位までの地点のものですら、その内の3地点は、直前3ヶ月前からの変動率は0%である。
これらの状況を見れば、東京区部の高級住宅地の価格は、天井を打ったか、或いは打ちつつあると考えられるのではなかろうか。
なお、価格調査して発表している野村不動産アーバンネットは、「弊社調査価格は、その地区の価格相場を代表しているものではありませんので、あらかじめご了承下さい。」
と断り書きがあることを記しておく。
詳しくは、下記のホームページを見られたい。
http://www.nomu.com/knowledge/chika/pdf/200707house_tokyo_23.pdf
野村不動産アーバンネットの住宅地価格調査からの都内住宅地の価格変動についての記事は、下記の鑑定コラムがあります。
鑑定コラム288)「赤坂の住宅地価年間55%の上昇」
鑑定コラム334)「都内高級住宅地の地価上昇には歯止めがかからない」
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