大リーグマリナーズのイチローは、2007年9月4日ヤンキース・スタジアムで、7年連続200本目の安打を、大リーグを代表する投手であるロジャー・クレメンスからホームランを打って達成した。
記念すべき7年連続の200本目の安打をホームランで、しかもイチローが尊敬する投手の一人であるクレメンスから打ったということは、称賛に値するものである。
この200本目の安打であるメモリアルアーチのホームランを実況中継で見ることが出来なかった。
この日、兵庫県姫路市に仕事で行っており、鑑定の物件案内人と夕食を兼ねて地元の酒と肴を味わっていた。特に姫路の美味しい「伝助」を頬張っていた。
姫路の「伝助」は美味しいと聞いたが、「伝助」とは何かと私は知らなかった。
寿司店の主人に、
「伝助とは何ですか。」
と聞くと、
「穴子のことを、こちらでは伝助と言います。」
と言う返事が返ってきた。
寿司店の主人はいう。
「当店に来たからには、是非伝助の握りを召し上がっていって欲しい。
必ず、満足する味ですから」
という。
蒸した伝助穴子の握りは絶品だった。
姫路駅前のホテルに帰って、室内のテレビをつけるとスポーツニュースをやっていた。
そこで、イチローの7年連続200本安打を知った。
記念すべき瞬間を衛星放送でじかに見たかったが、それはかなわないことである。
新聞等の報道によれば、1900年以降の近代野球となった大リーグで、7年連続で200本の安打を打ったのは、イチローが2人目と言う。
ウエード・ボックスが、1983〜1989年に記録したという。
1900年以前に200本安打を打った人は一人いる。
1894年〜1901年まで8年間連続200本安打を打った、ウイリー・キラーという人という。
来年イチローが200本安打を打てば、大リーグの新記録を樹立することになる。
7年間連続で200本安打を打つことは、高度な打撃技術が無ければ出来るものではない。
大リーグは年間160程度のゲームを行う。
200本のヒットを打つには、毎試合必ず1本以上のヒツトを打たねばならない。
全試合出場ということは、大リーグでは原則としてない。必ず強制的に休養日があり、ベンチ観戦ということもある。
ゲームに出ても、相手投手の出来が良すぎて無安打の日は必ずあり、それらのハンディを取り返すには、1ゲームで3本以上のヒットを打つ必要が何回か無ければならない。
1ゲームで3本のヒツトを容易く打てるものではない。しかし、そうしないと200本安打達成は甚だ難しくなる。
調子の良いときの単年度での200本安打を打つ人はいる。
しかし、3年、4年連続となると達成する人はガタッと落ち、7年連続となれば2人しか居ないのである。
昨年2006年の大リーグで200本以上の安打を打ったのは、両リーグ通じてわずか7人である。
その人々を記せば、下記の通りである。
(アメリカン・リーグ) イチロー(マリナーズ) 224本 M・ヤング(レンジャーズ) 217本 D・ジータ(ヤンキース) 214本 M・テハーダ(オリオールズ) 214本 V・ゲレーロ(エンゼルス) 200本
(ナショナル・リーグ) C・アトリー(フィリーズ) 203本 F・サンチェス(パイレーツ) 200本