○鑑定コラム
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2008年1月、東京都内の住宅地の地価下落が本格化し、総崩れの気配を示してきた。
野村不動産アーバンネットが、2008年1月1日現在の東京都内住宅地51地点の定点観測の土地価格を、2008年1月18日発表した。
それによれば、定点観測地51地点の2008年1月1日現在の価格は、3ヶ月前の価格に対して、
値上がりした地点 4地点
変動していない地点 19地点
値下がりした地点 28地点
である。
変動なしの地点より値下がりの地点が上まわった。
割合でみると、
値上がり地点 4/51×100≒8%
値下がり地点 28/51×100≒55%
である。
日銀のDI値的に地価をみれば、地価DI値は、
+8−55=−47
−47ということになる。
都内の半分近くの土地価格が下落しだしたということである。
都内の地価は確実に下落傾向になってきた。
思えば去年2007年8月、その頃は誰も都内の住宅地の地価は下がっていると言っていなかった。強気一辺倒で地価はバブルでないと言って、まだまだ上がると主張する人が殆どであった。
そんな中で、私はあえて地価は下がっていると分析し、主張した。今でこそその主張は正しかったと言うことになるが、その時に下がっていると主張することは、大変勇気のいることであった。
朝日新聞は、よくぞ私の分析・主張に耳を傾け取り上げ、「アエラ」で東京住宅地価下落の記事を書いたと思う。
記者も勇気がいったと思う。
アエラが地価下落の記事を発表すると、10日後くらいして産経新聞が地価下落記事を載せた。
日経は先を越されたのか、沈黙し、全く記事にしなかった。
逆に、大手不動産会社の社長の、
「地価は下がっていない。」
という記事を載せる。
中には、
「今後5年間は地価は上昇を続ける。」
と発言する社長もいた。
大手不動産会社の社長が、地価が下がっていると発言したら、自社が関係するJリートの株がますます下落することから、その事を考えて、地価が下がっているという発言は出来ないのであろう。
http://www.nomu.com/knowledge/chika/pdf/200801house_tokyo_23.pdf/
鑑定コラム372)「「都心地価下落始まる」AERA 2007年9月3日号を」/a>
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