○鑑定コラム
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日本銀行神戸支店が、神戸市内のホテル客室稼働率を調査発表していることから、日本銀行の各支店いずれも各支店管内のホテルの客室稼働率を調査発表していると思い、日本全国にある日銀の32支店のホームページを一つ一つ調べてみた。
ホテルの客室稼働率を調査発表している日銀支店は、32支店のうち3支店しか無かった。
調査事項は各支店の自由裁量に任されている様だ。
日銀の全支店が行っていると思っていたため、いささかがっかりした。
何だか時間と労力を無駄にした思いである。
日銀支店でホテルの客室稼働率を調査発表している3つの支店は、神戸支店、京都支店、那覇支店の3つのみである。
がっかりしたが、時間をかけて折角調べたのであるから、調べた結果を記す。
京都支店の発表数値はいずれ後日記事にするとして、日銀那覇支店が発表している那覇市のホテル客室稼働率を下記に記す。
2005年 79.2%
2006年 76.3%
2007年 74.2%
2007年1月以降は、各月の客室稼働率を記す。但し、1年未満の数値は速報値であり、後日変更があるかもしれないという注意書きがあることを付け加えておく。
2007年1月 74.2%
2007年2月 88.8%
2007年3月 83.6%
2007年4月 73.6%
2007年5月 66.7%
2007年6月 69.9%
2007年7月 64.1%
2007年8月 77.1%
2007年9月 76.3%
2007年10月 71.6%
2007年11月 74.9%
2007年12月 71.4%
2008年1月 70.3%
2008年2月 85.3%
2008年3月 80.1%
上記数値は、那覇市内のホテル19の平均客室稼働率である。
去年の1・2・3月の稼働率と比較して、今年2008年1・2・3月の稼働率は3〜4ポイント落ちている。
上記客室稼働率を見ていると、沖縄の観光客は5・6・7月が少なく、2・3月の利用客が多い様である。
調査した日銀那覇支店の金融経済概況によれば、2008年3月の沖縄の外国人入域観光客は、3月としては過去最高の人が沖縄を訪れたと報告する。
それは、台湾や香港からのクルーズ船の寄港に加え、香港からの航空チャーター便効果が大幅に増加したためと分析する。
台湾・香港は景気が良さそうだ。クルーズ船や飛行機をチャーターして観光客が日本に押しかけて来るのである。
鑑定コラム266)で、ホテルの客室稼働率の反対はホテルの空室率であり、ホテルの空室率から貸ビル空室損失に付いて述べている。
要約すれば、現在の不動産鑑定評価基準は空室損失を経費項目に入れている。
それは、空室損失が多ければ多いほど賃料は高くなると云う理論構成となる。
ホテルの室料は空室率が高くなればなるほど、高い室料になるであろうかと疑問指摘し、空室損失を賃料の必要諸経費に入れる現不動産鑑定評価基準は間違いであることを指摘している。
興味がある人は、下記の鑑定コラムを読まれたし。
鑑定コラム266)「ホテルの稼働率77.4%」
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