1年少しぶりに神戸を訪れた。
工業地の鑑定評価である。
鑑定評価の資料の閲覧で兵庫県不動産鑑定士協会を訪れた。
士協会は変わっていなかった。
前回お伺いした時は、2007年の12月で神戸ルミナリエ2007の催し場所を協会の女性事務員に教えてもらって、雨の中長時間待ち見事な神戸ルミナリエ2007を見て、僅かな寄付金のコインを募金箱に落とし、東京にギリギリ帰ったのである。
事務局長も私が訪れたことを覚えて居て下さったようで、神戸ルミナリエ2007に付いて私が鑑定コラムに書いた記事をプリントアウトして、兵庫県の会員に配布したといって、その配布資料を私に渡して下さった。
まさかそんな形で鑑定コラムが利用されて居るとは全く知らず、いささか驚いた。
神戸の町を散策する時間もなく、兵庫県不動産鑑定士協会のあるビルと三ノ宮の駅の間を往復するのみで、他の時間は現地調査・事例地・登記所等の仕事に時間を割かざるを得無かった。
時間の余裕が無い因果な職業とつくづく思う時がある。
兵庫県不動産鑑定士協会は、神戸市役所の前のビルに入って居る。
神戸市役所は中層の建物であったが、1995年12月に発生した阪神・淡路大震災で痛めつけられた。中層の建物のうち上層階は破壊され、下層階は残った。
その震災の姿を自分の目で見るために、震災後6ヶ月後位して私は神戸を訪れた。その時神戸市役所建物の上層階が潰れた無残な姿を見た。
神戸市役所は震災の姿を残すためか、潰れた上層階部分を取り壊し、壊れなかった下層階をそのまま役所建物として使用している。
土地の有効利用を考えれば、震災建物を全部取り壊し、高層の役所の建物を建てても良いのに、神戸市はそれをしなかった。
それには震災の姿を残し、後世に伝えるメッセージを残そうとしたのでは無かろうか。
下記の最初の写真は神戸市役所の建物である。何だか上が寂しい建物と思われるであろう。これが震災のメッセージである。
兵庫県不動産鑑定士協会が入居するビルとJR三ノ宮駅の間の距離は短い。
JR三ノ宮駅を南にまっすぐに海に向かって伸びている広い駅前通りを500M程度行けば、左側に兵庫県不動産鑑定士協会の入居するビル、右側に神戸市役所がある。
兵庫県不動産鑑定士協会の入居するビルの前より、三ノ宮駅方向を見た写真が2番目である。
駅の後ろには山が見える。六甲の山がすぐ近くにある。緑豊かで心が和む。
三ノ宮駅前広場の東側は、1年前には確か工事中であったと思うが、現在は立派な高層建物が建っている。
神戸新聞社の入って居るビルである。3番目の写真である。
4番目の写真は三ノ宮駅駅前広場の南側、海側の方向を三ノ宮駅より見た風景である。
右に「そごう神戸店」が見える。
そごう神戸店は中層の建物であるが、何だか低層な建物に見える。
その左隣は建物が建っていないごとく見えるが、低層の信託銀行の建物がある。
いずれここの土地にも高層のビルが立つのでは無かろうか。
神戸市役所の建物と三ノ宮駅前広場の風景の記述のみとなってしまった。
折角神戸に来たのであるから、神戸に関する鑑定評価に必要なデータを一つ記しておく。
日本銀行神戸支店が調査発表している神戸市内の主要6ホテルの客室稼働率を下記に記す。ホテルの評価に役に立つのでは無かろうか。
年月 客室平均稼働率 前年比 2008年1月 64.9% +4.0 2008年2月 69.1% ▲0.1 2008年3月 73.5% ▲5.0 2008年4月 76.0% ▲0.2 2008年5月 77.0% +1.3 2008年6月 72.7% +4.8 2008年7月 72.5% +5.5 2008年8月 86.5% ▲2.4 2008年9月 72.3% ▲4.8 2008年10月 79.0% +0.2 2008年11月 78.7% ▲4.1 2008年12月 78.7% 0.0 平均 75.1%