2009年大リーグが始まった。
イチローは、4年に一度のWBC(ワールド・ベースボール・クラッシック)の打撃不振が原因したのか、胃潰瘍になってしまった。
大リーグシーズン開幕から8試合は、その病気治療のため欠場するようにチームから命じられてしまった。
チームドクターからの病気快癒診断が出て、4月15日(シアトル現地時間)の試合がイチローのシーズン開始ゲームとなった。
そのイチローの8試合遅れのシーズン開始ゲームの対エンゼルス戦で、イチローはグランドスラム(満塁本塁打)を行ってしまった。
その満塁ホームランが、日本のプロ野球の張本勲氏が持つ最多安打日本記録の3085本と並ぶものであった。
日本プロ野球の最多安打記録を、グランドスラムで飾るとは。
イチロー自身のWBCでの打撃不振を吹き飛ばす打撃である。
今年のイチローは駄目かなと思っていたが、これで希望が持てた。
マリナーズに、イチローが尊敬し敬愛するケン・グリフィー・ジュニア(39才)が戻ってきた。マリナーズが育てたホームランバッターである。
ケン・グリフィーは、恐らくマリナーズを最後の働き場所としてプレーするであろう。
ケン・グリフィーが打撃打順3番にどっかりと座ることによって、マリナーズの攻撃陣に重みと厚みと破壊力が出て来た。
そして、ケン・グリフィーが実績と年齢でチームを引っ張りまとめてくれるであろう。イチローの精神的負担がそれだけ軽くなり、打撃に専念出来よう。
イチローが安打を打って塁に出、ケン・グリフィーがホームランを打ち、アッという間に2点を奪取するシーンをこれから何度も見られそうだ。
4月15日(日本時間16日)のゲームは、私は仕事があって衛星テレビ観戦することが出来なかった。夜のスポーツニュースを梯子して、イチローのグランドスラムを何回も見た。
いいものだ。
この日ケン・グリフィーもホームランを打った。通算613号である。
イチローが3085本の安打をグランドスラムで記録したマリナーズの先発メンバーを、下記に記念として記しておく。
1番 右翼 イチロー 2番 左翼 チャベス 3番 DH グリフィー 4番 三塁 ベルトレ 5番 一塁 ブラニヤン 6番 二塁 J・ロペス 7番 本塁 城島 8番 遊撃 ベタンコート 9番 中堅 F・グティエレス 投手 ウオッシュバーン