平成21年(2009年)5月末の日本の自動車保有台数は、国交省の発表によれば、78,901,773台である。
分かり易く書けば、7890万台である。
平成19年9月に、7968万台という最高保有台数を示したが、その後7908万台まで落ち込んだ。
それでも平成20年11月に7941万台まで戻したが、平成21年3月には7900万台を割り、7800万台になってしまった。
自動車保有台数が7900万台を割り、7800万台になったのは初めてである。
日本の自動車保有台数は、もう7968万台を超えることは無いと思われる。
平成19年9月が、自動車業界の最高潮の時であった。
自動車産業という巨大産業が峠を越えたことがはっきりとした。
しかし、峠を越えたからと云って、自動車産業が無くなると言うものでは無い。これからは、自動車産業は成熟の域に入ることになる。
培った機械、鉄鋼加工、合成化学、塗装、ガラス、電子技術、精密機械技術等の物作りの技術が引き継がれ、より良い車づくりに進まねばならない。
もの作りの優れた技術は、ごく最近の次の事柄ではっきりと実証された。
オバマ政権が、落ち込んだ米経済の刺激策の一つとして、自動車買い替え策を実施した。
燃費の良い自動車への買い替えを支援するとして、一人当り最高4500ドルの購入代金の補助を行った。
2009年7月下旬に、当初予算を10億ドルとして政策実行したところ、募集して10日間で予算は無くなってしまった。
期間を延長して、約20億ドルを追加したが、、あまりの好評で、資金も底をつき、2009年8月下旬に政策を打ち切ってしまった。
その政策で買い替えられた車は、690,114台で、補助金の総額は28億7790万ドルであった。
その頃の為替換算1ドル94円とすると、約2700億円である。
この米政策について、ロイター等のメデァは伝える。
その中で、毎日新聞電子版が最も詳しく伝える。
毎日新聞のワシントン発斎藤信宏記者によれば、メーカー別の販売台数は、
1位 トヨタ自動車 19.4% 2位 GM 17.6% 3位 フォード・モーター 14.4% 4位 ホンダ 13.0% 5位 日産自動車 8.7%であると云う。
1位 トヨタ自動車 690,114×0.194=133,880台 2位 GM 690,114×0.176=121,460台 3位 フォード・モーター 690,114×0.144= 99,380台 4位 ホンダ 690,114×0.130= 89,710台 5位 日産自動車 690,114×0.087= 60,040台である。
1位 トヨタ(日本) カローラ 2位 ホンダ(日本) シビック 3位 トヨタ(日本) カムリという。
平成17年 79,207,207台 平成18年 79,452,557 平成19年 79,371,014
平成19年9月 79,682,171
平成20年 79,236,532 平成21年1月 79,236,729 平成21年2月 79,256,071 平成21年3月 78,800,542 平成21年4月 78,861,082 平成21年5月 78,901,773