国土交通省が、2009年9月分の新設住宅着工戸数を発表した。
2009年9月分の新設住宅着工戸数は、61,181戸である。
この戸数は、対前年同月比37.0%の減である。
61,181戸を季節調整済年率戸数に換算すると、699,000戸である。
年間新設住宅着工戸数は、70万戸を割ってしまった。
70万戸を割ったのは、先月(2009年8月)であった。
2009年8月の季節調整済年率戸数は、676,000戸であった。
70万戸を割ったことにいささか驚いたが、それは一時的かもしれないと思い、9月の数値を見てみようと1ヶ月待った。
1ヶ月後の9月の数値も、70万戸を超えることは無かった。70万戸を割った。
かっての昔には、年間新設住宅着工戸数は、150万戸を超えていた。
それが2007年度に104万戸になり、2008年度も104万戸である。
2年続きの104万戸の数値から判断すると、100万戸の大台は割らないであろうと思っていた。
しかし、今年の2009年1月には、季節調整済年率戸数はあっさりと100万戸を割ってしまい、8月には70万戸すら割ってしまった。かっての昔(それはそんなに昔ではない)の半分以下の戸数である。
驚くべき新設住宅着工戸数の減少である。
8ヶ月で30万戸の戸数の減少である。いくら何でも減少の速度が速すぎないだろうか。坂道を一気に転がり落ちて行っている様である。
このまま池にドボンと落ち込むことになるのか。それは無いと思うが。
2009年9月の61,181戸の内訳を見ると、下記のごとくである。
持家 24,501戸(対前年同月比 19.7%減) 貸家 23,179戸(対前年同月比 39.0%減) 分譲住宅 12,627戸(対前年同月比 52.5%減) 給与住宅 874戸
マンション 4,681戸(対前年同月比 72.3%減) 一戸建住宅 7,869戸(対前年同月比 17.4%減)
年度 | 新設住宅着工戸数 戸 |
平成11年度 | 1226207 |
平成12年度 | 1213157 |
平成13年度 | 1173170 |
平成14年度 | 1145553 |
平成15年度 | 1173649 |
平成16年度 | 1193038 |
平成17年度 | 1249366 |
平成18年度 | 1285246 |
平成19年度 | 1035598 |
平成20年度 | 1039180 |
年月 | 月間新設住宅着工戸数 戸 | 季節調整済年率戸数 千戸 |
平成20年01月 | 86971 | 1176 |
平成20年02月 | 82962 | 1153 |
平成20年03月 | 83991 | 1118 |
平成20年04月 | 97930 | 1155 |
平成20年05月 | 90804 | 1095 |
平成20年06月 | 100929 | 1109 |
平成20年07月 | 97212 | 1097 |
平成20年08月 | 96905 | 1098 |
平成20年09月 | 97184 | 1109 |
平成20年10月 | 92123 | 1044 |
平成20年11月 | 84277 | 986 |
平成20年12月 | 82197 | 1001 |
平成21年01月 | 70688 | 957 |
平成21年02月 | 62303 | 866 |
平成21年03月 | 66628 | 888 |
平成21年04月 | 66198 | 779 |
平成21年05月 | 62805 | 758 |
平成21年06月 | 68268 | 749 |
平成21年07月 | 65974 | 746 |
平成21年08月 | 59749 | 676 |
平成21年09月 | 61181 | 699 |