2009年最初のコラムは「東京砂漠」に始まり、最後は「仙台にて」まで約120編ほどのコラムを書いた。不動産鑑定評価に関するものが主であるが、閑話休題の記事も多かった。
役に立った記事はありましたでしょうか。
時間を割いて当鑑定コラムを訪れて頂いて、少しでも役に立ったものがあれば、書く方もホッとします。
今年は戦後60年続いた自民党政権が選挙で敗北し、民主党が政権を獲得しました。このことは一つの革命といえる出来事です。国民自らが新しい政治形態を選択したのです。
明治維新、二次大戦敗戦による米軍の占領統治に匹敵することと私は思います。前2者は血を流して行われたものですが、2009年の政権交代は無血によるものです。
大新聞、テレビ等マスコミは、約9.1兆円という巨額の2009年度予算(この予算は自民党政権下で組まれたものである)の収入見込みを見誤うという大失態を引き起こした財務官僚を全く非難せず、異常と言えるほどの鳩山、小沢たたきの大合唱である。
それ程マスコミ、情報をマスコミに漏洩し世論操作しょうとする官僚達は、小沢一郎が恐いのか。
マスコミと好き勝手に出来た官僚も古き自民党政治のしがらみに未だありますが、民主党政権が民主党のやり方の予算編成を2度行い、そして役所に送り込まれた民主党議員の政務官達が、今はよちよち歩きで、官僚は内心小馬鹿にしているであろうが、4年間省務に取り組めば、今の官僚が太刀打ち出来ないくらいの知識と勘所を持った立派な政治家に必ず育つであろう。
その時、日本は実質的に大きく変わります。
今回の日本の政権交代が選挙で行われたことの中国への影響について、マスコミそして日本人の中で云う人は殆どいませんが、中国にとって大変な衝撃的出来事であると私は思います。
一度は自国を侵略し自国民を蹂躙した海の先の小さな隣の国で、無血で、60年間続いた政権から全く新しい政治形態の政権への権力交代が行われたということによって、民主主義と言うものはどういうものかを改めて知った。この事実は、現中国政府にとって今後大変な脅威になると私は思います。
2009年12月31日のNHKの紅白歌合戦に、スーザン・ボイルさんが、イギリスからわざわざ日本にきて歌ってくれるという。心洗われる透き通る美しい声を聞いて2009年とお別れしょう。
2010年が良き年でありますように。
鑑定コラム496)「東京砂漠」
鑑定コラム618)「仙台にて」
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