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ホテルの不動産鑑定には、ホテルの客室稼働率の把握は大変重要なので、最近のホテルの客室稼働率について記す。まさかホテルの鑑定評価する時に、ホテル客室稼働率の重要性を全く知らずに、無視して評価している人は居ないと思うが。
日本経済新聞社が、日本経済新聞、日本経済産業新聞、日経流通(MJ) に調査発表している東京・大阪の主要ホテルの客室稼働率は、東京は昨年(2009年)7月より対前年比でプラスに転じ、暮れの12月には+9ポイントの増加を示した。
一方、大阪は、2009年9月にプラスに転じたが、急激な稼働率の回復には至っていない。
東京とのタイムラグは、2ヶ月である。
2009年4月〜2009年12月までの、日本経済新聞社調べの東京・大阪の主要ホテルの客室稼働率は、下記の通りである。
|
|
東京
|
前年同月比ポイント
|
大阪
|
前年同月比ポイント
|
|
2009年4月
|
71.7%
|
▲7.6
|
75.2%
|
▲9.5
|
|
2009年5月
|
67.6%
|
▲6.2
|
61.7%
|
▲17.1
|
|
2009年6月
|
63.5%
|
▲5.7
|
63.0%
|
▲11.3
|
|
2009年7月
|
72.7%
|
0.4
|
76.5%
|
▲3.5
|
|
2009年8月
|
73.9%
|
5.1
|
83.9%
|
▲0.2
|
|
2009年9月
|
76.4%
|
3.4
|
78.3%
|
1.4
|
|
2009年10月
|
82.7%
|
3.2
|
80.7%
|
2.4
|
|
2009年11月
|
82.4%
|
4.3
|
82.4%
|
▲3.8
|
|
2009年12月
|
76.8%
|
9.4
|
81.9%
|
3.0
|
客室稼働率は、70%を越え、80%台もあり、ホテルは業績回復に入ったと客室稼働率のみをみておれば言えるが、ホテルの客室を埋めるため料金の割引、ダンピングがかなり行われており、ホテルの実収入は増加していない。
帝国ホテルの平成22年3月期の第3四半期の経営業績の数値からも、その傾向が推測される。
外国人の訪日客の減少、法人の宴会需要の減少が、都心ホテルの業績不振に依然影響を与えているようだ。
京都の主要ホテルの客室稼働率について、日本銀行京都支店が調査発表している。下記の通りである。
|
|
ホテル客室稼働率%
|
前年度比
|
|
2009年1月
|
57.7
|
▲6.0
|
|
2009年2月
|
62.1
|
▲9.1
|
|
2009年3月
|
80.3
|
▲7.9
|
|
2009年4月
|
84.4
|
▲7.9
|
|
2009年5月
|
68.8
|
▲17.9
|
|
2009年6月
|
54.0
|
▲20.7
|
|
2009年7月
|
72.6
|
▲1.7
|
|
2009年8月
|
85.2
|
▲2.2
|
|
2009年9月
|
83.4
|
1.7
|
|
2009年10月
|
87.0
|
▲0.1
|
|
2009年11月
|
91.8
|
▲2.1
|
|
2009年12月
|
73.7
|
▲2.4
|
|
平均
|
75.1
|
▲6.4
|
京都のホテルは、対前年比プラスに9月に一時なったが、その後のマイナスが続き、本格的にプラスに転じたとは言い難い。
京都の2009年12月のホテル客室稼働率は、73.7%である。リーマンショック前の2007年12月の京都のホテル客室稼働率は79.6%である。京都のホテル客室稼働率は、未だリーマンショック(2008年9月時)前の状態に戻っていない。
東京・大阪がプラスに転じて居ることから、京都のホテルの客室稼働率もいずれ本格的にプラスに転じるであろう。
京都のホテルの客室稼働率が本格的にプラスに転じた月を知れば、東京・大阪・京都のホテル業のタイムラグを知ることが出来る。
それは、ホテル業の経営を考える際には、大いに参考になると私は思う。
鑑定コラム637)「帝国ホテルの営業利益は不動産賃貸に助けられている」
鑑定コラム564)「2009年ホテル業界に何が起こっているのか」
鑑定コラム681)「京都のホテルに客足が戻った」
鑑定コラム740)「2010年の東京・大阪の主要ホテルの客室稼働率」
鑑定コラム865) 「2011年の大阪の主要ホテルの客室稼働率」
鑑定コラム982)「平成21年、22年、23年の3ヶ年の京都ホテル客室稼働率の平均は78.0%」
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