群馬県庁のある前橋に行って来た。
前橋に行って意外な事を聞き、知った。
大型スーパーマーケットのイトーヨーカドー前橋店が2010年8月に閉店撤退し、前橋サティが2010年10月に閉店撤退したという。
セブンイレブングループ、イオングループの日本を代表する大型スーパーのグループの店舗が、それぞれ前橋から撤退したのである。
2つの大型スーパーマーケットの撤退は、前橋市民にとって生活の利便性としての大きなものを失うことになる。
何故店舗閉鎖撤退なのか。
その理由は簡単である。
利益が上がらないからであろう。
市場原理主義の極めて単純な理由に基づくものである。
利益が発生していれば、撤退はしない。
十何年か前或いは二十数年前、2つの大型スーパーマーケットの進出によって、それまでの既存小売店舗の幾つかは売上高減におそわれ、店舗閉鎖を余儀なくさせられた。
小売店舗商店街は、シャツターを閉めた。
シャツター通りと呼ばれてしまった。
大型スーパーマーケットは、多くの小売店舗を潰した。
街の小売店舗地域を壊してしまった。
そして自らは儲けるだけ儲けた。
しかし、その大型スーパーマーケットも、経営の怠慢、規模拡大策の失敗によるのか、より多くの利益が得られなくなり、前橋から撤退するのである。
街の商店街を破壊しておいて、あとは野となれ山となれ、ハイさようならである。
随分と身勝手な虫の良い話ではなかろうか。
イトーヨーカドー前橋店、前橋サティはどれ程の年間売上高であったのか。
両店は売上高を発表していない事から分からない。
別のデータから推測するしかない。
前橋市(人口は平成22年10月31日現在 344,878人)のホームページに依れば、平成19年6月1日現在の商業統計調査によると、同市内の総合スーパーマーケットは3つであり、その売上高等は下記の通りである。
従業員 871人 年間販売額 1,221,252万円 売場面積 40,843u
イトーヨーカドー前橋店 15,500u 前橋サティ 21,700u 計 37,200u
イトーヨーカドー前橋店 29.9万円×15,500u=463,450万円 前橋サティ 29.9万円×21,700u=648,830万円
イトーヨーカドー前橋店 46億円 前橋サティ 64億円
前橋市本町2-2-12 前橋駅850m 平成22年1月1日 u当り200,000円 SRC造10階建敷地