○鑑定コラム


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ

735)チェーンストアの取扱商品の63%は食料品

 チェーンストアの総売上高の推移とか店舗面積u当り売上高等について、鑑定コラムに取り上げているのは何故かといえば、それらは不動産鑑定評価に関係あるからである。チェーンストア(ショッピングストアを含む)の価格や賃料評価には、それらの知識が必要であるからである。

 今迄にチェーンストア(ショッピングストアを含む)の賃料を多く評価してきた。

 北海道から四国・九州まで、30数件ある。

 賃料の増額評価もあれば、減額評価もある。訴訟の案件もある。
 現在地裁段階で、2件の争訟中もある。

 相手側代理人弁護士より、当方の鑑定評価書にたいして、随分な自分勝手な言い分の主張で、激しい批判の準備書面を受け取り叩かれたことは数多くある。

 何でもケチをつけ、批判するのが商売であるのが弁護士の職業であるから、それらに対して、こちらも反論はするが、間違った硬直的な鑑定評価基準違反という批判にいちいち腹を立てていては、こちらの血圧が上がるばかりで、体に良くない。

 賃料評価で多くのチェーンストアを見てきたので、チェーンストアの売上高の傾向等には、職業上それなりの興味を持たざるを得ない。

 チェーンストアの取扱商品の割合はどの位なのかは、しっかりと知っていなくてはならないだろう。

 日本チェーンストア協会が発表した、平成22年1月〜12月の1年間の売上高に占める取扱商品の割合は、下記の通りである。


部門・商品 構成比% 販売金額万円
(総販売額) 100.0 1235563363
     
(食料品) 62.7 775127341
農産品 8.6 105915233
畜産品 6.9 85387501
水産品 6.2 76257418
惣菜 6.5 80138566
その他食品 34.6 427428623
     
(衣料品) 10.5 130340344
紳士衣料 2.0 24816416
婦人衣料 3.1 38557594
その他衣料 5.4 66966334
     
(住関品) 20.4 251521289
日用雑貨品 8.5 105557221
医薬・化粧品 3.2 40080726
家具・インテリア 3.6 44536517
家電製品 1.3 16472789
その他商品 3.6 44874036
     
(サービス) 0.4 4601157
     
(その他) 6.0 73973232


 取扱部門の割合を見ると、およそ、

      食料品     63%
      衣料品     10%
      住関品     20%
      サービス     1%
      その他      6%

の割合と云える。

 食料品のうち、

      野菜(農産品)   9%
      肉  (畜産品)      7%
      魚 (水産品)      6%

が全体売上高に占める割合と云える。

 食料品の中での割合に換算すると、

      農産品      13.7%
      畜産品      11.0%
      水産品       9.9%
      惣菜       10.4%
      その他食品    55.0%(注) 
      
(注)端数はここで処理する。

である。

 チェーンストアの農産品、畜産品、或いは水産品の一部門の売上高が分かれば、その部門の売上高より、ストア全体の売上高を推測することが出来よう。



 鑑定コラム729)「日本のチエーンストアの最高売上高は、平成9年の16.8兆円だった 」

 鑑定コラム731)「2010年各月の売れ行き商品(野菜、畜産物、水産物、その他食品、紳士衣料、婦人衣料)」

フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ