○鑑定コラム
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林地についての最後の記事である。
林地の記事が幾つか続いた。
またかと思われる方がかなりおられると思われるが、今回の記事で終える。
日本の平均林地価格はu当り288円と、前の記事で記した。
しかしこれは、宅地の価格に例えれば、住宅地から高度商業地を含む土地の平均価格のごとくであり、u当り288円という価格は、林地の価格を正しく伝えていない。
林地には4つの種別があることは、以前述べた。
その4つの種別とは、都市近郊林地、農村林地 林業本場林地 山村奥地林地である。
簡単に4つの林地を説明すると、次のごとくである。
都市近郊林地とは、市街地の近郊にある林地である。宅地見込地の要因が含まれ、林地価格としては最も高い。
農村林地とは、農村集落周辺の林地である。里山と称されるものである。
林業本場林地とは、林業を経営目的とする林地である。
山村奥地林地とは、山村奥地にある林地である。
平成23年の基準地価格の中の林地価格の分析で、日本の林地の4つの種別の平均価格が分かった。下記の通りである。
都市近郊林地 u当り 820円
農村林地 u当り 169円
林業本場林地 u当り 38円
山村奥地林地 u当り 43円
平均 u当り 288円
農村林地の価格を100として、価格評点を付けると、下記のとおりである。
都市近郊林地 485
農村林地 100
林業本場林地 23
山村奥地林地 26
平均 170
都市近郊の山林は、里山或いは裏山と呼ばれる農村林地の約5倍、人の手が入っている営林山林若しくは山奥の山林は、里山の1/4の価格ということか。
山林の価格を把握するには、その地域の田の価格を把握することも大切である。
土地価格体系から考えれば、山林の近くの村落の田の価格を上回る山林の価格はあり得ない。
例えば、田の価格はその地域の地域性を反映していることから、田の価格の1/20或いは1/10程度という具合に山林価格を把握すれば、地域性も反映された山林のおおよその価格水準を把握出来る。
山林の価格はu当り43円、反当り43,000円と覚えておれば、原野商法にはもう引っかからないであろう。
原野商法に引っかかって大切なお金をなくさないで欲しい。
鑑定コラム842)「日本の林地の平均価格はu当り288円」
鑑定コラム841)「日本で一番高い林地は宇都宮市新里町丁の林地でu当り4050円」
鑑定コラム840)「香川県には基準地の林地の設定地が何故無いのだろうか」
鑑定コラム839)「栃木県の林地価格は何故高い」
鑑定コラム832)「六ヶ所村の山林」
鑑定コラム40)「那須の別荘地」
鑑定コラム844)「那須塩原市が二次原野商法に注意喚起」
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